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Check Clip to Evernote 2012.08.28up

坂本龍一、ゴンチチも影響されたニューエイジ音楽。優雅なるユーモア楽団、ペンギン・カフェが大阪に。

坂本龍一、ゴンチチも影響されたニューエイジ音楽。
    優雅なるユーモア楽団、ペンギン・カフェが大阪に。
76年にブライアン・イーノのレーベルよりデビュー。お洒落な環境音楽/サブカルチャーの旗手として、世界中の先鋭的な音楽家から支持されたサイモン・ジェフス率いるペンギン・カフェ・オーケストラ。サイモンの他界により活動休止を余儀なくされるが、2009年、息子アーサーがペンギン・カフェとして再スタート、今秋10月に来日することとなった(東京公演は早くもソールドアウト!)。坂本龍一やゴンチチ、さらにはSalyuや相対性理論といった若いアーティストもその再始動を祝福するペンギン・カフェとはいったい…。

文/吉本秀純

 カフェ・ミュージックという括りも最近はやや食傷気味となってしまったが、そのルーツを今から30年ほど遡ってみると“ペンギン・カフェ”という一風変わった老舗の名店に行き着くことになる。入口には体が人間で頭がペンギンというややストレンジな生き物が立っているので、一見さんにはちょっと入りづらい雰囲気もあるが、中に入ってみるとオーガニックで快適。既存の西洋クラシックだけに飽き足らなくなった英国人のサイモン・ジェフスが、ミニマルな現代音楽や電子音楽に、アフリカや中南米の民族音楽、スコットランドやケルトのトラッド、米国のケイジャン音楽やカントリーといった要素を独自にブレンドすることで生み出したサウンドは、日本でも80年代初頭に既存のパンクやニューウェイヴだけでは飽き足らない“ポスト・モダン”な若者たちの間で愛された。まだ“ワールド・ミュージック”というジャンルも“ネオ・クラシカル”や“チェンバー・ポップ”といった潮流も存在しなかった時代に、ペンギン・カフェ楽団はそれらの先駆と呼べる音を優雅に奏で、坂本龍一やゴンチチらにも多大な影響を与えたのだった。
 そんな早過ぎた無国籍楽団も97年のサイモン氏の他界によってひっそりと活動を休止していたが、09年に息子のアーサーが後を継いでリニューアル・オープン。初となるアルバム『ア・マター・オブ・ライフ...』を聞いてみれば、いい意味で先代と区別がつかない魅惑のアンサンブルにうっすらと今っぽいポップさやビート感が加味され、「懐かしくも新しい」(坂本龍一)音をパーフェクトに継承している。クラシカルな弦楽器に、ウクレレやキューバのクアトロ、ハルモニウムなどが絡む優雅で無国籍な快適室内音楽は、先代の味で育ってきたファンはもちろんのこと、既存のワールド・ミュージックやチェンバー・ポップに飽き足らなくなってきたアーサー(78年生まれ)と同世代の音楽ファンにも新鮮に響くはず。ちなみに打楽器のCass Browneはゴリラズ、キーボード/ウクレレ他のNeil Codlingはスウェードのメンバーなど、英国ロック界の要人がシレッと在籍している点も先代譲りで、ココは世代を超えて楽しまれたし。
 ようこそペンギン・カフェへ! メイン・ストリートから一歩ハミ出したところで営業を再開した奇妙な名店には、世紀を跨いだ今も未知の音楽へ向かうためのレシピやスパイス、あるいはユーモアが詰まっている。
ペンギンカフェ
ペンギン・カフェ
「Last rehearsal before Oz... 24th Feb 2012」
Arthur Jeffes

Live Data

『BEAT CIRCUIT 2012
~ペンギン・カフェwithフレンズ』

2012年10月10日(水)・19:30~
梅田クラブクアトロ
前売6,000円、当日6,500円
(ドリンク代別途要、全自由、整理番号付)
※2012年のオーストラリア・ツアーのライブ(全7曲、35分)DVD付
06-6311-8111(梅田クラブクアトロ)
http://www.club-quattro.com/umeda/
チケット発売中(e+、チケットぴあ、ローソンチケット、会場)

Disc Data

ア・マター・オブ・ライフ...
『ア・マター・オブ・ライフ...』
2012年6月24日発売
VITO-112/2,520円
プランクトン
http://plankton.co.jp/112/index.html

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