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Check Clip to Evernote 2013.08.22up

これぞポップバンドの面目躍如 ふくろうずのカラフルな音世界

ふくろうずはヴォーカルでキーボード担当の内田万里が全ての曲の作詞作曲を担当している。言ってみれば、彼女の頭の中で描かれる世界を音像化する作業がふくろうずの根っこにあるということなわけだが、それでもここ最近はメンバーの意識が徐々に変化してきたのだという。それは、バンドとしての一体感。ライヴを重ねることによって、そうした“バンド感”はより強くなってきたと3人は口を揃える。メジャー・デビューアルバム『砂漠の流刑地』から2年、確実に彼らは次のステージに向かっているのだろう。

取材・文/岡村詩野 写真/バンリ

Profile

ふくろうず
2007年に東京で結成された、内田万里(vo&key/写真中央)、石井竜太(g/右)、安西卓丸(b&vo/左)の3人組バンド。2009年に、初音源となるミニアルバム『ループする』をライブ会場とディスクユニオン限定で発売。その翌年に新曲2曲を追加したアルバム『ループする』でインディーズ・デビュー。2010年には2ndアルバム『ごめんね』をリリース、初のワンマンライブ(代官山UNIT)はソールドアウトを記録。2011年、3枚目のアルバム『砂漠の流刑地』でメジャーデビューを果たす。2013年、約2年ぶりとなるミニアルバム『テレフォン No.1』をリリース。それを携えてのライブツアー『ふくろうずの内弁慶ツアー ~パピプペピンポイントNo.1ver~』も9月に控えている。

公式サイト
http://www.fukurouzu.com/
公式ブログ
http://6109.jp/fukurouzublog/

Disc Data


ふくろうず「テレフォン No.1」

『テレフォン No.1』
『テレフォン No.1』
2013年7月24日発売
ESCL-4080/2,100円
エピックレコード

この3人でバンドをやっているって実感が強くなってきた

 ふくろうずが7曲入りミニ・アルバム『テレフォン No.1』を発表した。リリース自体、アルバム『砂漠の流刑地』から約2年ぶりとなる今作だが、その間、ライブを数多くこなしつつも、ドラマーが脱退(2011年秋)するなどの壁も乗り越えてきた。

「前からやってはいましたけど、(3人体制になってからは)ドラムの打ち込みをやることは増えましたね。ただ、どちらかと言うと4人から3人になったことによってバランスみたいなものは変わってきましたね。」(安西卓丸)

「ただ、それも自然な変化だと思うんです。ただ、今回のアルバムを作るにあたっては、キャッチーな、軽いものにしようってことは決めていました。」(内田万里)

 確かに『テレフォン No.1』はポップなフックを持ったタイトル曲を筆頭に、「春の惑星」のようなバラード曲も含めていずれもカラフルで“音の抜け”のいい仕上がり。音の質感もキラキラとしているし、ビートも弾けていて、内田の作る親しみやすいメロディを後押ししている。一言で言うと、快活で風通しのいいポップス。そんな印象に変わった。

ふくろうず

 “変わった”というのは他でもない、少なくとも前作『砂漠の流刑地』はもっと音の詰まったオルタナティヴ・ロックっぽい作品だったから。それが内田の持つメロディ・メイカーとしてのポテンシャルの高さを生かし切れていないように感じたこともあり、筆者はその『砂漠の流刑地』に対して厳しく評したこともある。実は今回の取材後、内田はその時の記事を覚えていると苦笑しながら話してくれたが、今回の作品にはそのメジャー・デビュー・アルバムにはないサウンド面の軽やかさが備わった。内田自身はその変化をどうとらえているのだろうか?

「確かに『砂漠の流刑地』に対しては、出来上がった時に100%いいものだとは言い切れないなという気持ちはあったのかもしれないですね。でも、そこにジレンマがあって、何とかしようと思ったわけでもな く・・・すごく自然に新しいことにチャレンジするようになったんだと思っています。 例えば、歌詞の世界観も今までにはあまり書いたことのないものなんです。今までは日常思っていることを私小説的に書いていたんですけど、今回の『テレフォン No.1』なんかは自分とは違う女の子の心境を綴ってみたという感じで・・・。それに伴ってアレンジも歌詞の内容にリンクさせたりもして・・・割と時間をかけてゆっくり作った作品でもありますね。」(内田)

「電話の音を効果的に入れてみるとか・・・そういうことは今まで以上にフットワーク軽くできるようになって、それがわかりやすく作品に出ているってことだと思います。」(安西)

「方法論はそんなに変わっていないんですよ。ただ、今はこの3人でバンドをやっているって実感が強くなってきたというか・・・スタジオで最終的に2人のアイデアや意見もかなり含まれて曲が完成されていくようになってきましたね。例えば今回のアルバムだと“GOOD MORNING SONG”と“見つめてほしい”は私が大枠を作ってきましたけど、“テレフォン No.1”は2人が飛び道具的なアイデアを出してくれました。それによって歌詞もちょっとずつ変わったりして・・・でも、家に持ってかえって直すようなことはしないで、あくまでスタジオの中で3人でいる時に偶発的に起こるようなことを曲に反映させているんです。」(内田)

 9月には東名阪ツアーも決定(大阪公演は15日・Music Club JANUS)。バンドっぽさ、一体感がより強まった現在のふくろうずの躍動感、瞬発力、あるいはオーディエンスとの信頼関係を、間違いなくそこから感じとることができるだろう。

「私はバンド活動というものは、このバンドしかやったことないので比べようもないんですけど・・・そもそも楽しいだけじゃなく、しんどい部分もあると思うんですよ。人生と同じですよね。曲作りもライブもそうです。でも、その瞬間たった1回しかないんだ! という感覚はすごく重要なものだし、それが今の自分たちにつながっているんだ、という意識でステージ立っていますね。」(内田)

Live Data

『ふくろうずの内弁慶ツアー ~パピプペピンポイントNo.1ver~』
日時:9月15日(日)・18:00~
会場:Music Club JANUS
料金:3,000円(ドリンク代500円別途要、オールスタンディング、整理番号付)
※小学生以上有料、未就学児童入場不可
※イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、清水音泉「湯仲間直売所」で発売
電話:06-6357-3666(清水音泉/平日12:00~17:00)
URL:http://www.shimizuonsen.com/

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