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遂に最終章、当麻と瀬文は・・・!?戸田恵梨香&加瀬亮が語るSPECの魅力




「大きな力に対して、個がつぶされまいとする意志」(加瀬)

──キャスティングをするとき、その役にあうような役者をセレクトしていきますが、そういう判断ってやはり役者の過去の作品をさかのぼり、イメージで役に当てはめていくことが多い。その点でいくと加瀬さんは文系的な感じがあるし、戸田さんにはここまで砕けた印象はなかった。だから、戸田さんと加瀬さんの劇中でのやりとりも、新感覚なんですよね。

戸田「これまで演じた役は、どこか似たような役をさせていただくことが多かったんです。だから『殻を破りたい』と思っていました。そういう意味で当麻役は新しい自分を見つけだすチャンスでした。当麻役をやったことで芝居の長所、短所が認識できた。特に『短所を改善したい』と考えるようになりました。この頃良くも悪くも、ひとつひとつに細かい芝居をつけるようになっていたんです。それを重ねることで役に癖がついていってしまう。でも当麻は想像がつかなかった分、何も考えずに挑むことができたんです」

加瀬「監督には『自分でいいんですか?』と聞いた覚えがあります。でも、嬉しかったですね。今まで演じてきた役のイメージでキャスティングされると、どこか気分が落ちてしまいます(苦笑)。だからこそ、人とは違う目線で自分を見て、キャスティングしてくれたんだなと思うと嬉しくなりますね。僕は大学まで、ボートセイリングなどいろんな部活、運動をやっていたので体育会系のノリもよく知っていました。周囲からすれば、僕が瀬文役をやるのは意外に思われがちですけど、そうでもないんです。年齢も年齢なので、今さらそういう体育会系のノリに戻れるのかどうかは心配もありましたが、部活で主将をやっていたときの感じを思いだすこともあって、とても楽しく演じられました」

──で、ドラマとしてもかなり濃いじゃないですか。『ダークナイト』『アイアンマン』『アベンジャーズ』など然り、超人的な能力は悪があってのもので、人類にとって脅威にもなりうる。『劇場版SPEC~結~』では、スペックホルダーこそ人類の可能性でもあり、信じるべきか否か決断する・・・ということを、くっきり浮かび上がらせている。見たことのないものに可能性を託すのは大切だけど、しかし当然恐れもある。行き詰まりを感じてしまう世の中だからこそ、そういう要素が直球的に、観る者の気持ちへ突き刺さってくる。

戸田「『SPEC』からは社会に対しての反発心が感じられます。私も少なからずそういう気持ちを抱いているから、共感はできました。だからこそ、何を信じて生きていくか。信じるものが見えづらい世の中ではあるけど、反発心を持ちながら、可能性があるものを信じる素直な気持ちは、ずっと持ち続けたいです」

加瀬「そうですね。この映画には権威、権力など社会の大きな力に対して、個がつぶされまいとする意志のようなものがありますよね。当麻、瀬文はふたりとも孤独だし、スペックホルダーたちも孤独。社会という意味では彼らはとても生きにくいところがある。だけど、そういう状況なのにギャグなどもしながらなんとか前を向いて生きようとしている姿に共感します」

戸田「スペシャルドラマの『SPEC~翔~』で、当麻の『私は孤独でした。でも未詳の仲間たちが私の光だった』という台詞が私の中に残っていて、そういう想いがあるからこそ、瀬文さんら仲間への愛情を大切に持っている。私は、当麻のそういう感じ方を特に丁寧に表現しようと心がけていました。素敵なのは、瀬文がそういう当麻の考えをちゃんと分かっていることですよね」

加瀬「瀬文は一度、気持ちがうまくつかめなくて当麻に『分かんないのかよ』って怒られたことがあったと思います。あの辺りから、気をつけるようになったのかな(笑)。でも、それぞれのキャラクターが抱えている悲しみは自分も感じれるし、どこか他人に対してのやさしさでつながっていくようなところが、『SPEC』のいいところだと思います」

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