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トップ > アート > 小吹隆文のアート男塾-6月の10本ノック
Check Clip to Evernote 2014.06.04up
2014.6月小吹隆文のアート男塾必見展覧会 10本ノック・これだけは見るべし! 見逃しは許さぬ!熱き美術ライター・小吹隆文がこれを見ずしては関西アートの現場を語れない!と鼻息荒く(本気で)選んだ今月の10本。愛情たっぷりのアート10本ノック、心して受けてください。
  • 1.細江英公『薔薇刑』展 写真史の伝説が目の前に

    写真家・細江英公が、小説家・三島由紀夫の裸体をマゾヒスティックな構図で写し出した伝説的写真集『薔薇刑』。前代未聞の奇書として今も語り継がれるこの作品を、画廊で身近に見られるのが本展だ。貴重なビンテージプリントと写真集作品のモダンプリントだけでなく、未収録の作品も展示されている。写真ファンは見逃し厳禁!

    期間:5月31日(土)~6月28日(土)
    会場:YOD Gallery
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    2.小出麻代展『空のうえ 水のした 七色のはじまり』空間に詩的世界を紡ぎ出す

    空間に既成品を置く、紐でくくる、鏡や紙にトーンとしての色面を加えた版画を配置する…など、日常のささやかな改変を表現した静穏なインスタレーション作品で知られる小出麻代。今回は、外光が差し込むホワイトキューブ&和室というユニークな画廊空間を用いて、美術表現と日常的行為の狭間から見え隠れする豊穣な世界を紡ぎ出す。

    期間:6月6日(金)~7月20日(日)
    場所:the three konohana
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  • 3.西野康造展『Space Memory』大作が軽やかに宙を舞う

    空や風などの自然をテーマに、大型の金属彫刻を制作する西野康造。昨年はニューヨーク[4WTC]のために制作した全長30mの《Sky Memory》が話題を集めた。作品集の初出版を記念して開かれる本展では、全長約28mの大作《Space Memory》の他、直径約6mのリング型作品や記録映像も展示。ビッグスケールかつ繊細な作品に圧倒されたい。

    期間:6月7日(土)~28日(土)
    場所:アートコートギャラリー
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    4.『トム・クリストファー展 -Something About New York City-』NYのリアルを活写する

    現代アメリカ画壇の旗手として名高いトム・クリストファーが描くのは、摩天楼、イエローキャブ、自転車メッセンジャーなど、ニューヨークのリアルな姿。写実性をベースにしながらも、高輝度な色彩、どこか定まらない視点、わずかなデフォルメが特徴だ。新作と未発表作約30点で、大都市ならではの緊張感と活力を鮮烈に描き出す。

    期間:6月19日(木)~7月13日(日)
    場所:ギャルリーためなが大阪
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  • 5.『杉浦康益展 陶の博物誌-自然をつくる-』“陶”表現の極致を目指して

    石や岩をモチーフにした《陶の石》《陶の岩》、《陶の木立》と題した大規模なインスタレーション、植物を何十倍にも拡大し、その内部構造までを精緻に再現する《陶の植物誌》などで知られる現代陶芸作家の杉浦康益。従来の陶芸の枠を超える表現を次々に展開し、陶の新たな可能性を模索してきた彼の仕事を、代表的な作品で振り返る。

    期間:6月7日(土)~8月3日(日)
    会場:西宮市大谷記念美術館
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    6.『東京・ソウル・台北・長春 官展にみる近代美術』新たな視点から問う近代美術

    第二次大戦前の日本と、日本の統治下にあった韓国、台湾、中国東北部(旧満洲)の近代美術を、官設の公募展という新たな切り口から考える。それぞれの地域で固有の事情を抱えながらも、独自の近代美術を構築しようとした美術家たちの成果を、約130点の作品で展覧。過去に例がないテーマでの企画展であり、その内容が注目される。

    期間:6月14日(土)~7月21日(祝・月)
    会場:兵庫県立美術館
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  • 7.林勇気展『光の庭ともうひとつの家』ネトゲの構造を可視化した新作

    自身で撮影したり、ネットから集めた画像を基にアニメ―ションを制作する林勇気。本展では事前に募集したアンケートから、林と建築家・NO ARCHITECTSが回答者の理想の家を設計。回答者が実際に500円でその家を購入する、いわばネットゲームの世界を可視化したプロジェクトの全貌を展示する。現代的コミュニケーションのあり方とは?

    期間:6月21日(土)~7月13日(日)
    会場:神戸アートビレッジセンター
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    8.『東京藝術大学・小磯教室に学んだ美術家たち1 新宮晋 地球の遊び方』自然の力を味方にする彫刻家

    風力などの自然エネルギーで動く彫刻作品で、国際的にも有名な新宮晋。彼は洋画の巨匠・小磯良平と遠い親戚で、東京藝大時代は小磯教室で学んだ経験も。本展では、代表的な彫刻プロジェクトの模型や、小学生時代の水彩画、大学時代の油彩画、絵画から立体に移るイタリア留学時の作品などを展示。新宮作品の秘密に迫る初の回顧展だ。

    期間:6月21日(土)~9月23日(祝・火)
    会場:神戸市立小磯記念美術館
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  • 9.『没後90年 近代日本洋画の巨匠 黒田清輝展』近代日本で洋画の礎を築いた巨匠

    フランス印象派の影響を取り入れた“外光派”という作風を確立し、明治・大正期の日本洋画界に大きな影響を与えた黒田清輝。没後90年を記念して開催される本展では、《昔語り》の作品群、《湖畔》《智・感・情》(重要文化財)などの代表作や、フランス留学中の作品で初公開の《グレーの原》など、とても貴重な約160点が展示される。

    期間:6月7日(土)~7月21日(祝・月)
    会場:京都文化博物館
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    10.『美の最前線・現代アートなら~素材と知の魔術~』現代美術の多様な魅力を凝縮

    菊池孝、絹谷幸太、下谷千尋、竹股桂、ふじい忠一、森口ゆたか、三瀬夏之介という、奈良出身&在住の現代美術作家7名による展覧会。彼らは、木、石、紙、竹など様々な素材を駆使し、素材と知の交感の中からオリジナルな表現を紡ぎ出す。ジャンルも絵画、立体、映像と多彩であり、現代美術の魅力を知る絶好の機会と言えるだろう。

    期間:6月14日(土)~7月21日(祝・月)
    会場:奈良県立美術館
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  • セレクト&文/小吹隆文(美術ライター)

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