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トップ > アート > 小吹隆文のアート男塾-11月の10本ノック
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2015.11月小吹隆文のアート男塾必見展覧会 10本ノック・これだけは見るべし! 見逃しは許さぬ!熱き美術ライター・小吹隆文がこれを見ずしては関西アートの現場を語れない!と鼻息荒く(本気で)選んだ今月の10本。愛情たっぷりのアート10本ノック、心して受けてください。
1.江戸時代の大坂にいた個性派絵師『唐画(からえ)もんー武禅に閬苑、若冲もー』

江戸時代中期の大坂や京都では、個性的な作風で評判を取った絵師達が活躍した。そうした絵師達のうち、大坂の墨江武禅(1734~1806)と林閬苑(生没年不詳、1770 ~80年頃に活動)に注目するのが本展だ。2人の作品を中心に、同時代の京都で活躍した伊藤若冲、曾我蕭白、円山応挙らの作品を含めた約150件を紹介する。

前期:10月31日(土)~11月16日(月)
後期:11月18日(水)~12月13日(日)
会場:大阪歴史博物館
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2.大阪湾岸の倉庫に巨大作品が集結『Open Storage 2015』

広さ約1000㎡の工場・倉庫跡を舞台に、そこで保管されている6作家の大型作品を一般公開。作品は、宇治野宗輝による建築スケールの大作や、名和晃平がオーケストラ・コンサートのために制作した舞台セットなど。会期中に対話型作品鑑賞プログラムを実施するほか、最終日夜には「野宮真貴&BIBA」のクロージングイベントも。

期間:10月31日(土)~11月23日(祝・月)の金土日祝
会場:MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
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3.墨と油彩で描き出す抽象絵画『チェン・ジャン・ホン 新作展』

中国出身で、1987年以降パリを拠点に活動しているチェン・ジャン・ホン。墨と油彩を用いる彼の作品は、東洋と西洋、伝統と革新、静と動の調和を、確かな技術力のもと表現しているのが特徴だ。中国伝統の「蓮」「竹」をモチーフにした作品や、「中国の山水画」や「河井寛治郎の陶芸」を題材とした作品など約30点を展示する。

期間:11月6日(金)~29日(日)
会場:ギャルリーためなが大阪
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4.日本女性の衣装の変遷をたどる『日本衣装絵巻ー卑弥呼から篤姫の時代まで』

昭和初期に京都で行われていた「染織祭」。同祭のために作られた復元女性衣装・8時代100領を一堂に紹介する。大陸文化の影響を受けた古墳時代、唐風文化の舶来が感じられる奈良時代、優雅な重ね着が象徴する平安時代、現在の着物の原形が生まれた室町時代など、日本人の衣生活の変遷を、染織黄金時代の職人技と共に楽しみたい。

期間:10月17日(土)~2016年1月12日(火) 
会場:神戸ファッション美術館
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5.ネオン管が作り出す不思議な空間『注目作家紹介プログラム チャンネル6 国谷隆志 Deep Projection』

今日の芸術表現をいち早く伝えることを目的に、注目作家の個展を開催するプログラム「チャンネル」。6回目の作家は、ネオン管を加工した作品など、物体の固有性や意味を詩的に増幅させた作品で知られている国谷隆志だ。展示室の空間性と深く呼応した作品や、ジャコメッティ作品に呼応したシリーズの新作を展示している。

期間:10月29日(木)~11月29日(日)
会場:兵庫県立美術館ギャラリー棟1階アトリエ1
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6.人間と自己を見つめ続けた画業に迫る『没後30年 伊丹市制施行75周年記念 鴨井玲展 踊り候え』

孤独、不安、運命、愛といった人間の精神と真正面から向き合い、内面の深奥に迫る絵画作品を作り上げた鴨居玲(1928~1985)。彼の没後30年を記念して開催される本展では、10代の自画像から油彩画の代表作、素描、遺品など約100点を一堂に展覧。今なお多くの人を惹きつけてやまない稀有な画家の全体像を浮き彫りにする。

期間:10月31日(土)~12月23日(祝・水)
会場:伊丹市立美術館
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7.出品作品の大半が日本初公開『没後20年 ルーシー・リー展』

1902年にウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれ、1938年に戦禍を逃れてイギリスへ亡命、1995年に亡くなるまでロンドンを拠点に活動したルーシー・リー。20世紀を代表する陶芸家である彼女の業績を、初期から晩年までの約200作品でたどる。色鮮やかな施釉と抑制されたフォルムが織り成す、個性的で格調高い世界を堪能しよう。

期間:10月31日(土)~12月24日(木)
会場:姫路市立美術館
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8.琳派の精神を継承した2作家の共演『琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事』

近代において琳派を継承し、明治から昭和初期の京都で活躍した神坂雪佳。現代においてその志を継承し、古典絵画と現代風俗を融合させた世界を描く山本太郎。琳派400年の今年、時空を超えた両者の共演が実現した。出品作品は屏風、軸相、工芸など約100点。山本による、スーパーマリオと風神雷神図が融合した新作屏風も公開。

期間:10月23日(金)~11月29日(日)
会場:美術館「えき」KYOTO
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9.“古信楽の名品が地元に集う『滋賀県立陶芸の森開設25周年記念 特別展 信楽への眼差し』

滋賀県立陶芸の森の開設25周年を記念した展覧会。江戸時代前期から大正期まで主産品だった「信楽茶壺」、室町時代15世紀に茶の湯の世界に取り入れられた「茶陶」、昭和30~40年代にブームとなった「古信楽」という3つのテーマから信楽焼の魅力に迫っている。各時代を代表する名品を通して、信楽焼の魅力を再認識したい。

期間:10月4日(日)~12月13日(日)
会場:滋賀県立陶芸の森陶芸館
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10.郊外の住宅街で現代アート展『学園前アートウィーク2015 イマ・ココ・カラ』

関西を代表する高級住宅街の一つ、奈良・学園前でアートイベントが開催される。会場は近鉄「学園前駅」南側一帯の住宅、公民館、大学、美術館、ギャラリー7カ所で、14組のアーティストによる作品展示と、大学による共同制作、地域の歴史を振り返る写真展などを開催。新たなタイプの地域アートイベントとして注目に値する。

期間:11月7日(土)~15日(日)
会場:近鉄学園前駅南エリア(奈良市西部会館、帝塚山大学18号館、GALLERY GMー1、中村家住宅、浅沼記念館、大和文華館文華ホール)
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セレクト&文/小吹隆文(美術ライター)

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