「虎に翼」第2週振りかえり・女三人寄ればかしましい?

2024.4.12 19:30

女子部への進学に心躍らせる寅子(伊藤沙莉)(C)NHK

(写真5枚)

のちに日本初の女性弁護士となるヒロインの波瀾万丈な人生を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。4月13日の放送では、「女三人寄ればかしましい?」と題する第2週(4月8日〜12日放送)を振りかえる。

■ 寅子、晴れて「明律大学女子部法科」へ入学

1932年(昭和7年)春、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)は晴れて「明律大学女子部法科」に入学する。入学式には約60人ほどの新入生が集まり、周囲の憧れの的である華族令嬢・桜川涼子(桜井ユキ)や留学生の崔香淑(ハ・ヨンス)、最年長の大庭梅子(平岩紙)、男装の麗人・山田よね(土居志央梨)といった個性豊かな同期たちと顔を合わせる。

新入生の山田よね(写真右、土居志央梨)と話す寅子(左、伊藤沙莉)(C)NHK

「女性に弁護士資格が認められる法改正はまもなく」という学長の言葉や、穂高教授(小林薫)との再会もあり、やる気に胸を膨らませる寅子。しかし、一期生の先輩である久保田聡子(小林涼子)や中山千春(安藤輪子)たちから、入学当時は80人いた一期生はいまや7人にまで減ってしまったこと、女子部は法学部の男子学生から「魔女部」「嫁の貰い手がなくなるぞ」などとからかわれていることを知る。

そんな重苦しい空気を変えようと寅子は自己紹介を提案するが、よねからは「ヘラヘラしてうっとおしい、法律が何かもわかってないくせに」と言い放たれてしまう。戸惑う寅子は、帰宅後もよねに言われた言葉が忘れられずに悶々と過ごすのだった。

■ よね、法改正延期を嘆く面々に一喝「全員やめちまえ!」

入学してから1週間ほどが経ち、クラスのなかで寅子は、涼子、梅子、香淑とともに「なんとなく扱いにくい一派」とされ、一緒にお昼を食べる仲となる。また、誰とも群れずにいるよねとは入学式の一件から目が合うこともなく、一向に距離は縮まらずにいた。

法改正の延期に落胆する寅子(伊藤沙莉)たち(C)NHK

さらに、女子部への世間の風は冷たく、新聞は寅子たち女子部の新入生が入学した様子を面白おかしく取り上げる。憤りを感じる寅子だったが、その矢先に婦人の弁護士資格取得を認めるという法改正が延期になるとの知らせが届く。悲嘆にくれる女子部の面々に、一匹狼のよねは「全員うっとしい!そんなに泣くなら全員やめちまえ!」と一喝し、怒って出ていってしまう。

思わずよねを追いかけていった寅子は、そのまま尾行した末に、裁判所に行き着いてしまう。初めての裁判所に圧倒されながらも恐る恐る中に入った寅子は、裁判を傍聴するのが好きだという寿司屋の笹山(田中要次)と出会い、傍聴の参加方法を教えてもらうことになる。

■ 初めての裁判傍聴、女性が置かれる理不尽な立場に憤る

初めて法廷へ足を踏み入れた寅子は、先に入っていたよねから少し離れた席で裁判を傍聴する。その日の裁判は、夫の暴力に耐えかねて離婚裁判を起こした妻・峰子(安川まり)が、夫・東田(遠藤雄弥)に腹いせで奪われた嫁入り道具の着物を取り戻そうとするものだった。

同級生のよね(土居志央梨)と議論する寅子(伊藤沙莉)(C)NHK

裁判は来週結審するとして閉廷となるが、裁判で夫婦の話を聞いた寅子は原告の峰子を応援したい気持ちでいっぱいとなる。しかし、よねは「夫は妻の財産を管理する」という法律がある以上、着物は戻ってこないと断言する。もどかしい思いを抱いた寅子は徹夜で勉強をし、教授の穂高(小林薫)に裁判への疑問をぶつける。

穂高は、依頼人と弁護士の数だけ弁護の形があると話し、「君たちならどう弁護するか考えてみよう」と議論してみるよう促される。そこで、涼子や梅子、香淑たちと、暴力を振るう夫からなんとかして着物を取り返す方法を懸命に考える寅子。そして、普段は同級生と交わろうとしないよねも同じように憤りを感じており、今回ばかりは一緒に頭を悩ませていた。

■ 判決を見届けるため、課外授業として裁判書へ向かう寅子たち

判例集や民法の本を読み、よねと議論を続ける寅子だがしっくりくる結論は出なかった。女子部の面々はみな「原告は敗訴、着物は取り戻せない」という結論になる、しかし、寅子は「裁判所は、法律や証拠だけでなく、社会・時代・人間を理解して自由な心証で判決を下さなければならない」という民事訴訟法第185条に希望を託し、女子部の学生たちで課外授業として判決を見届けにいくことを提案する。

よねに笑顔を向ける寅子(伊藤沙莉)(C)NHK

寅子たちが見守るなか裁判は始まり、休憩ののちついに判決がくだされる。寅子たちの予想は外れ、妻が着物を取り戻すことが認められたのだ。大喜びする女子部の面々だったが、よねだけは「裁判には確かに勝ったが、あの女性の受ける扱いは変わらない」と怒りを隠さない。

しかし寅子は、着物を返還された妻・峰子(安川まり)の「離婚裁判は続くが、最後まで戦う」という言葉に、「法律は弱い人を守るもの。盾とか傘とか温かい毛布とか、人を守るためのもの」だと考えるようになる。

そんな寅子に、「分かり合えない」と突き放すよね。しかし寅子は「一個の人格者として認められていない女のくせに、法律を学んでいる、地獄の道を行く同志よ。考えが違おうがともに学び、共に戦うの」と言葉を続け、女子部の学生たちも心を動かされるのだった。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。土曜日はその週の振りかえり。

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