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カメリア・マキの魔女占い

Profile

カメリア・マキ・ダークムーン

『SAVVY』誌では創刊時よりホロスコープを担当。アメリカで魔女学を修め、当時の全米魔女協会より魔女名・Darkmoonを受けた日本人初の魔女。池袋コミュニティカレッジで魔女学の講師を務めた後、現在北海道でカルチャースクール講師、弟子の養成にあたる。著書に『魔女のメッセージ』などがある。

魔女の近況2024.12.3 Update

間もなくやって来る年末に向けての原稿+仕事ラッシュ。

それを思えばひと息つく時間が持てるのも今週が年内最後かも。

この時期目につくのは、『今年の○○ニュース』と『来年はどうなる』の話題。

行く年を思い、来たる年に希望を馳せるのもいいけれど、

本当に大切にしなければならないのは、実は過去と未来のそのはざま、今この瞬間なのではないか、と

魔女はいつも考えている。

人の世の幸せはみんな似通ったもので、不幸というのは人それぞれ・・・と言ったのは

ロシアの文豪トルストイだったか。(アンナ・カレーニナ冒頭)

明日はいいことありますように、来年はもっといいことありますように・・・と人は願うけれど、

明日をあれこれ思えること自体、そこそこ幸せな状態なのではないか。

戦争や事故、犯罪の現場を、日常的にテレビや報道、そしてドラマで見聞きすることに慣れてしまうと、

現代人は日常生活の側にある自然に感動したり、人間も含めて命あるものの痛みや悲しみに共感するという

本来人に備わる感性をなくしつつあるということはないのだろうか。

人生の平穏な状態を何より大切な、幸せと感じることができる力=幸せ実感力とでもいえる能力も、

その感性の一部と魔女は思うのだけれど。

情報化社会というのは、自分が経験したことのないことを、理解したと思う錯覚で成り立つものならば、

そのうち人は、今、自分が幸せかどうかまで、人に言われ、評価され、認めてもらえないと

わからなくなるのだろうか。

間もなくやって来る年明けまでの過密スケジュールを前に、

感慨にふける時間が持てる、暇な(=幸せな)私。

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