『Meets』編集部の余談。

ぎょうざの古屋 京都移転日記。第2回

2020.5.6 10:00

カテゴリ:コラム

1988年創業。
味噌ダレ自慢の神戸餃子といえば!な[餃子専門店 古屋]が、
コロナの影響がいよいよ全国へと波及し始めた3月末、
神戸・元町の店を閉めて、京都へ移転するというではないか。
奇しくもその頃、ミーツは『京都特集』の取材真っ直中。
そこで、店主・古屋泰三さんの京都引っ越し~開店までを追う、
酒と涙にまみれた、期間限定の来京日記。


書いた人=古屋泰三さん
[餃子専門店 古屋]店主。今春、元町の自店も塩屋の自宅もたたんで、
勢いで憧れの地・京都へ。趣味はサーフィン。この連載と並行して、
HPでもコラムを執筆中。www.gyoza-furuya.com/index.html


第2回
4月3日(金)の続き

バッキーさんと合流後、まず到着したのが[お好み焼き吉野]。
なにを話したかは記憶にないが、ビールもう1本頼み、先輩はカス入りのお好み焼きを頼んでもう1本。
鉄板にお好み焼きとビールが無くなり、これで昼ごはん終わりかと思ったら、
「ホソ焼きと赤ふたつ。泰三君、ビールはもうえーやろ」とバッキーさん。

[吉野]さんを出て東に歩く。俺が京都でバイク屋を探していますと話すと、
バッキーさんの仲間のバイク屋まで行き、「こいつバイクいるから頼むで」と、バイク屋さんを紹介してくれた。
その方はバッキーさんの同級生で、カワサキのビンテージバイクが何台もあり、誰が見ても玄人のバイク屋。

その後、タクシーで裏寺まで戻り、立ち呑み焼鳥屋で乾杯。
その後、錦市場の[大賀花]でまた飲む。
ニンニク抜け殻御大はじめ、バッキーさんの怪しげな仲間とも乾杯。
それからバッキーさんが「ほないこか」と、錦市場から寺町方面へ向かい、
まず入ったお店が、バー[タバーンシンプソン]。

おれ、[ターバンシンプソン]の格式知ってるから背筋正すわ。
ここで注文する酒は、バッキー先輩と同じものにする。飲むペースも同じ。
ようはなんでもええ。先輩と同じ時間を過ごすだけで幸せやねんな。

それから祇園方面へと川を渡り、不思議な肉割烹[安参]。
メニューもないわ価格表記もないわ、店のシステムが全くわからんし
カウンターに座っているお客さんの雰囲気は普通やないし。
1番驚いたのは、働いているスタッフが多いこと。
加えて女将さんのオーラが半端ないし、若女将は美人やしお店の厨房はピカピカやし、
アテの刺身は肉の甘みがぎっしり濃縮されてるし。実に幸せな時間やった。

それから、「あと一軒、泰三君に紹介せな」とバッキー大先輩。
これまた不思議な洋食屋さんに行ったのだが、
バッキーさんには悪いけど、ここからもう記憶がない。
ただ嬉しかったと覚えているのが、行った先々で出会った人みんなに
「こいつ頼むで」とバッキーさんが俺を紹介してくれたこと。
ここまで俺の相手をしてくれるバッキーさんは、人生初の恩人。

それから、いつ解散したか記憶なく、おれもたいがいフラフラやったから
神戸へ帰る電車はあきらめ京都駅のすぐそばにあるアパホテルにチェックイン。
だいぶ酔っていたんだろう。〆に[第一旭]のラーメン食べたようだ。



◎古屋さん最新店の記事はこちら
https://www.lmagazine.jp/meets/

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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