『Meets』編集部の余談。

仏像を彫る。 九刀目

2020.6.30 17:18

カテゴリ:コラム

寺好きが理由で、縁の無い奈良に住む編集Oが、
一から仏像を彫ってみる無謀な体験記。
小学生以来握る彫刻刀の扱いに悪戦苦闘、
「ホンマに彫れんのか?」と不安を抱きつつ、
家時間の過ごし方としての新趣味開拓を目指す。
いたって真面目に、仏像に向き合います。


九刀目
顔のパーツを彫り出す。

(明日発売のMeetsは8・9月合併号です)
その編集作業に追われた自粛明けの1カ月。
東京ではまだクラスターが発生しているようで、
対岸の火事ではなく、関西も気は抜けない。

家時間の過ごし方として始めた当ブログだが、
実は裏テーマを設けている。
大仰に言うことでもないが、コロナ終息を願い、
一刀一刀祈りを込めて仏像を彫るというもの。
煩悩が服着て歩いているような自分でも、
何か祈りの形を示せたらと。

当初思い描いていたのは、
「だいたい十回ぐらいで何か形に出来れば」
という目論みだったのだが、次回が十回目。
仏頭までは完成にこぎ着けたいものだ。。

マンネリに託けて逃避行を決め込んだ前回から、
彫刻刀を握る日を増やした。(2日だけだが)

彫りながら参考書を見るのが難儀で、
記憶して感覚で進めてしまっているので、
この段階で必要のない口を彫ってしまった。

頬やアゴを少しシャープにしてみたら、

なんかもう顔やん。

素人の自己評価ほど甘いものはなく、
結構早い段階から満足しつつある。

次に頭に段差を付け、お椀を乗せたような、
肉髻(にくけい)を彫っていく。
この肉髻とは、如来像独自の頭の形状で、
智惠があふれ出た様子を表しているとか。
なんやよう分かりませんが、
とにかく超人的だという表現のひとつ。

肉髻を彫り、微調整して眉毛も描き入れた。
もうこれで完成でもいいんじゃないかと、
再度、自己陶酔に浸る。

目はちょっと緊張するので、また次回。

もしかすると、十回で完成するかも?


◎過去の記事は
仏像を彫る。 八刀目
仏像を彫る。 七刀目
仏像を彫る。 六刀目
仏像を彫る。 五刀目
仏像を彫る。 四刀目
仏像を彫る。 三刀目
仏像を彫る。 二刀目
仏像を彫る。 一刀目

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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