ギョーザの古屋京都移転日記。 第3回
カテゴリ:コラム
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1988年創業。
味噌ダレ自慢の神戸餃子といえば!な[餃子専門店 古屋]が、
コロナの影響がいよいよ全国へと波及し始めた3月末、
神戸・元町の店を閉めて、京都へ移転するというではないか。
奇しくもその頃、ミーツは『京都特集』の取材真っ直中。
そこで、店主・古屋泰三さんの京都引っ越し~開店までを追う、
酒と涙にまみれた、期間限定の来京日記。
書いた人=古屋泰三さん
[餃子専門店 古屋]店主。今春、元町の自店も塩屋の自宅もたたんで、勢いで憧れの地・京都へ。趣味はサーフィン。この連載と並行して、HPでもコラムを執筆中。
www.gyoza-furuya.com/index.html
第3回
4月9日(木)
引越し屋さんにだいたいの荷物を運んだ。
冷蔵庫と本棚、タンスにお店の道具と大切な本を。
新居の間取りは1Kやから、最小限の荷物しか持っていけない。
押入れすらないから、服もほとんど持っていかない。
以前、何かの雑誌で読んだことがある。
持たない暮らしみたいな。まぁ俺も少しは歳やし、
服にはそんなに興味ないし、同じ服ばかりもアリやな。
塩屋から京都へ。引越し屋さんの後を追走したが、
途中で追い越し、少し先に新居に着いた。
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それまで辺りを散策した。しかし新居のある五条は風情ある街やな。
さすが旧遊郭の名残りが残されて、まさに俺好みやないか。
で、目の前が銭湯やろ。ワクワクする。
バッキーさんにありがとうやで。
この日は、荷物を入れた後はすぐに神戸に帰る。
なぜか塩屋に戻りたかった。塩屋に帰りたかった。
4月14日(火)
バッキーさんが、京都の調理器具屋さんを紹介すると、
昼前に京都大丸あたりで待ち合わせ。
「その前になんかくーてから」「今日は寿司でもいこか」
そのままスタスタと大丸東にある[寿司清]へ。
いわゆる大人の寿司屋。さすがにこのご時世やから、
僕ら以外におばさん1人と白髪紳士がゆっくりと寿司を楽しんでいた。
「泰三君、このあともう一軒寿司屋行こか。
泰三君に紹介せなあかん寿司屋があるねん」
寿司屋に行ったのに、アテ3品と赤出しとチョイチョイ飲んでそろそろとなった。
お勘定をする前に、バッキーさんがトイレに行ったから、
その瞬間に俺は中居さんにお勘定を済ませた。
それに気づいた先輩は「ほな、次は俺出すわ」
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それから錦市場の入口にある[寿司さか井]の暖簾をくぐる。
カウンター5席だけのお店やった。バッキーさんは女将さんに
「彼、裏寺で餃子屋始めるからまた、よろしく頼んますわ」
と紹介してくれた。女将さんは
「えらい時に商売始めはるねんな。まあこの人有名人やさかい大丈夫やわ」
それから錦市場を歩いて、魚屋の前で立ち止まり、
「ここの鮭、美味いから食べ」と鮭をプレゼントしてくれて解散。
「ツレの調理器具屋は俺が電話しとくから、また連絡しとき」
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そして俺は五条楽園の家まで歩き、3時ジャストに[サウナの梅湯]へ。
[サウナの梅湯]はコロナやから一度に3人しか入れなくて、しかも45分というルール。
これは簡単に計算しても思いっきり赤字。
[梅湯]は、赤字覚悟でもいい。風呂を必要としている
お客さんのために風呂を沸かしているのだ。
行政よ、補助してくれ。(続く)
◎古屋さん最新店の記事はこちら。
https://www.lmagazine.jp/meets/
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※楽天kobo/Rederstore/ブックパス/Kinoppy/googleブックス/角川BOOK WALKER/honto/Apple Booksなど順次発売されます。
プロフィール
MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。
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