ギョーザの古屋京都移転日記。 第4回。
カテゴリ:コラム
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1988年創業。
味噌ダレ自慢の神戸餃子といえば!な[餃子専門店 古屋]が、
コロナの影響がいよいよ全国へと波及し始めた3月末、
神戸・元町の店を閉めて、京都へ移転するというではないか。
奇しくもその頃、ミーツは『京都特集』の取材真っ直中。
そこで、店主・古屋泰三さんの京都引っ越し~開店までを追う、
酒と涙にまみれた、期間限定の来京日記。
書いた人=古屋泰三さん
[餃子専門店 古屋]店主。今春、元町の自店も塩屋の自宅もたたんで、勢いで憧れの地・京都へ。趣味はサーフィン。この連載と並行して、HPでもコラムを執筆中。
www.gyoza-furuya.com/index.html
第4回
4月15日(水)
ベッドを買いに[ニトリ]の京都南インター店まで行き、自宅の整理。
そして烏丸にある[居酒屋割烹 楽庵]に寄り、大将にご挨拶をする。
楽庵は俺が京都で知ってる数少ない知り合いの1人だ。
京都には、バッキーさんと御所南にある焼き鳥屋[トリコ]の大将と、
千本の[焼肉江畑]のタクヤと、[楽庵]の大将の橋本さんの4人しか友人がいない。
[楽庵]さんは、いつもはいわゆる予約の取れないお店で、
取れても1月待ち。そんな[楽庵]さんも、
大将1人で予約のお弁当だけでお商売されていた。
それでも大将は明るく「古屋さん、お互い頑張りましょう!」と、
手際良くビールのアテを作ってくれた。
その間、予約のお弁当を取りに来たお客さん1人1人に
「ちょっと紹介するわ。この人もうすぐ裏寺で餃子屋さんしはるねん。
たのんまっせ!」と宣伝してくれる。
バッキーさんといい[楽庵]の大将といい、ホンマに俺は恵まれている。
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4月20日(月)
11時に厨房器具のホシザキと内装の内田さんと
冷蔵庫の配置のミーティング。
あーだこーだ言いながら、なんとか小さな厨房に
冷蔵庫、製氷機、流しを収めることができた。
もちろんみんな仕事やからいろいろやってくれるが、
感謝してしまう。
それと同時進行で、これから京都でお世話になる
酒屋[マルヤマ]さんとアサヒビールの担当者に顔合わせ。
アサヒビールの担当は、
ここ2週間はテレワークで家にこもりきりだったらしく、
久しぶりに京都の街に来ましたが
予想以上に人がいないとブルーだった。
実のところ、俺もひと月前まではまあボチボチやっていこうと思ってたが、
これじゃお店が完成してオープンしても誰も来ないわ。
しかもホンマに狭い店やし、かなりヤバイやろな。
でも、前に向かって歩いていくぞ。
今こそネガティブな気持ちやつまらない気分は
熱いシャワーでザーッと洗い流して、
1980年代あたりの古いディスコソングを聴いて
肩で踊りながら街を歩ける日が来ると願う。
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ミーティングが終わり五条楽園に戻ると、
バッキーさんから「5時に赤垣屋な」とメールあり。
それまで近所の自転車屋巡りをして
[サウナの梅湯]でひとっ風呂浴びてから、
ブラブラ歩いて二条川端の[赤垣屋]へ。
それから[BAR川崎]で飲んだ。
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この夜はよく酒がまわった。
バッキーさんと解散してフラフラ木屋町を歩いてたら、
おばちゃんの占い師が道に机を出して
客待ちしてるのが目に入った。
酔った勢いで「おばちゃん、なんぼ?」と聞くと、千円やという。
ほな頼むわと占ってもらった。
おばちゃん占い師は手相と顔相が持ち札らしい。
手相を見て顔相をみてこう言う。
「あんたは今年は何やってもアカンわ。
最悪の年やからじっとしとき。
ただ顔相が、優しい顔相やからまだ救われとるが
可哀想に。今年は最悪や。
それに、あんたの相はこの爪が全てを表しとる」。
その爪とは、2月の終わり頃に家の玄関のドアで挟み、
内出血して黒くなってる左手の親指。
その黒い指の爪を指差し、これがあかんと。
この爪がこの爪がと。
俺はアホらしくなり
「おばちゃんもーえーわ、ありがとう」と言い、
千円出してホテルに帰った。
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プロフィール
MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。
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