非オタのための、ももいろクローバーZ入門

2011.8.25 12:00
(写真4枚)

3 ひとりひとりがすでにプロ

柴咲コウや北川景子らを擁する、大手芸能事務所「スターダストプロモーション」に所属しているももいろクローバーZ。「いま、会えるアイドル」「週末ヒロイン」を掲げる彼女たちは、そもそもグループ結成以前からタレント活動などをおこなってきた、ひとりひとりがいわばプロ。最初からプロ。その経歴からも、メンバー全員がオーディション上がりの素人とは違うのはお分かりだろう。

リーダーの百田夏菜子(中央)、有安杏果(左上)、高城れに(右上)、佐々木彩夏(左下)、玉井詩織(右下)
リーダーの百田夏菜子(中央)、有安杏果(左上)、高城れに(右上)、佐々木彩夏(左下)、玉井詩織(右下)

そんなメンバーを、彼女たちみんなで決めたというキャッチフレーズと共にここに紹介。まず右から、おっとりしたキャラからは想像できない激しいダンスはメンバーもビビる「感電少女」高城れに(紫)。そして、「泣き虫で甘えん坊なみんなの妹」にして屈指のオールラウンダー・玉井詩織(黄)。さらに、高すぎる海老ゾリジャンプは芸能界一、「茶畑のシンデレラ」のリーダー・百田夏菜子(赤)。ハスキーな歌声&ダンスでグループに抜群の安定感をもたらす「小さな巨人」こと有安杏果(緑)。最後は、特技は人形と話をするセクシー最年少。「ももクロのアイドル」あーりんこと、佐々木彩夏(桃)。5人揃って、ももいろクローバーZ!

・・・と、最近になってももクロちゃんを知った人は思ったはず。「クールビューティー」早見あかり(青)がいねーじゃねーか、と。実は彼女、4月10日の「中野サンプラザ」のコンサートをもって惜しくも脱退。現在は、ソロとして活動しているのだ。既存のアイドル枠からはみ出す、大人っぽいスタイルと表情。しっかり者のキャラでメンバーをまとめあげ、楽曲ではラップを担当。キャピキャピ系の他のメンバーとの眩しいコントラストを担う、重要なパーツであった。握手会には興味がない筆者自身が、ももクロを知ったのはこの1カ月ほど前。ゆえに、すでに脱退後。にも関わらず、「なんで脱退しちゃったんだよ」と悔やまれて仕方ないほど。きっと同じような感情を抱いているにわかファンも多いはずだ。

2011年4月にグループを脱退した早見あかり、現在は女優として活躍
2011年4月にグループを脱退した早見あかり、現在は女優として活躍

今回リリースされるDVDは、「青」脱退前=改名前=ももいろクローバー時代の、早見あかりのラストコンサートを収録した『4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 ~眩しさの中に君がいた~ LIVE DVD』だ。このコンサートのチケットは、わずか数分で完売。脱退により5人でやらなければならない覚悟が導いたネクストレベルが随所に垣間見られるのが興味深い。ももいろクローバーZ入門編としては、まさに絶好の教科書。所詮アイドルでしょ? なんて斜めから見ているサブカル好きにこそ観て欲しいDVDである。

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