衰えない維新魂、松本雄吉

2012.7.10 10:00

維新派の稽古場に潜入!
そこはまさに創造の巣窟でした

1.振付はまず役者たちが考え、松本がそこに手を加えて全体を構成。それが維新派の流儀。

2.会場は奥行きもあって天井も高い。屋内だからという圧迫感は皆無。客席もゆったり

3.「都会の雰囲気とエロスが欲しい」と、ハイヒールが初登場。音の響きもアクセントに

4.猛々しいイメージの強い維新派だけど、今は女子率高め。が、真剣な眼差しは昔と変わらず

5.単語が連なる脚本は横読み。楽譜に近く、関係者にしかわからない、暗号のような記号も

6.劇場から大道具、衣装に至るまで役者・スタッフ総出で製作。稽古の合間に作っていく

7.真っ白なミニチュアの家…舞台袖には否が応にも想像力をかき立てるアイテムが溢れている

8.芸術や美術を専攻する周辺の学生たちが稽古場を視察。43年目にして今なお最前線。その証

9.松本から鋭く演出が入る骨格標本の影。今回の隠れた主役の光と影、さてどんなシーンに!?

10.舞台袖の簡易キッチンも維新派ならでは。すぐお腹がいっぱいになる丼系が多いんだとか

profile
維新派 (いしんは)
1970年、作・演出家の松本雄吉を中心に結成(当時「日本維新派」)。大規模な野外劇場を作っては、公演終了後に跡形もなく壊すという上演スタイルで、演劇のみならずあらゆるアート関係者に衝撃を与える。2000年から海外公演を行うようになり、世界的にも類を見ない舞台が高く評価されている。松本は2009年に「第8回朝日舞台芸術賞アーティスト賞(『呼吸機械』)」「平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞」、2011年に「紫綬褒章」を受賞している。

維新派『夕顔のはなしろきゆふぐれ~Perspective play for City~』

日時:2012年7月12日(木)~ 29日(日)
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸

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