輝き続ける女優・広末涼子の生き方「仕事が自分の一部になった」

2012.9.11 12:00
(写真3枚)

「仕事が自分のなかの一部になった」(広末涼子)

10代で映画初主演を果たして以来、多数のドラマや映画に出演。常に第一線で活躍してきた彼女だが、ここ数年で改めて女優という仕事に深いやりがいを見いだしている様子が伺える。

「女優のお仕事って、スポーツ選手みたいに結果が数字や勝敗で出るものでもないし、作品は監督のもので女優はあくまで作品の一部だとは思うのですが、やっぱり演じているときはとても充実感がありますね。私、もともとすごいドラマっ子で、小学生の頃から親戚のお姉ちゃんに地元では見られないドラマをビデオで撮って送ってもらうぐらい好きで。自分が小さい頃にドラマや映画を見て勇気がわいたり、元気になったり、涙を流したり、ものすごい原動力をもらった経験があるから、今自分がその世界に関わっていられるだけで幸せだし、具体的に社会に貢献したり、政治や何かを変えるような仕事ではないけれど、自分が作品に出ることで何か伝えられることがあるんじゃないかって。最近やっと、自分にとって女優という仕事が天職なんだと思うようになってきました」

「演じているときはとても充実感があります」と広末涼子
「演じているときはとても充実感があります」と広末涼子

「女優が天職」とキッパリ言い放てる強さや純粋さこそ、広末涼子という人の魅力だろう。ひとりの女性としてさまざまな経験を重ねることで、女優としてもさらなる飛躍を遂げつつある。

「よく芸の肥やしと言うけど、自分の人生が芝居に役立っているかは分かりませんが、いい意味で大人になってからの方が、仕事が自分のなかの一部になったなと思います。若いときはどうしても仕事で表現することが自分の全てであり、存在意義だ! とストイックになりすぎたり、逆に世間のイメージに矛盾を感じて混乱したりしたのですが、仕事を休んで、ちょっと客観的になれたことで、逆に仕事に対するスタンスもよくなったと思います。季節を感じて生きたり、ちゃんと生活のリズムを持ったり、女優である以前に女性として人間として、どう豊かに生きていくかということが大事なんだなと思うように変わってきました。作品や役は、本当に出会いだと思うんです。なので、常にこういう役をやらせたい、こういう風に染めたいと思っていただける素材でいられるように生きていたいし、役をいただいたときには常に全力投球できる人間でありたいですね」

© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会

衣装協力/タンクトップ11,500円、カーディガン14,700円(共にpas de calais/(株)ギャラリー・ド・ポップ)、ハーフパンツ11,500円(SAME HEART)、ストール18,900円(CITRUS)、ターコイズネックレス29,400円(mikia)、ビーズネックレス9,240円(Devon Pavlovits/以上、HOLLYWOOD RANCH MARKET)、ピアス26,260円(CASUCA/株式会社 カスカ)

映画『鍵泥棒のメソッド』

2012年9月15日(土)公開
監督・脚本:内田けんじ
出演:堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、森口瑤子、ほか
配給:クロックワークス
© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会

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