Q10なカノジョ 第11回 マリアンヌ東雲

2013.5.16 12:00

Q10なカノジョ 第11回 マリアンヌ東雲

(写真10枚)

映画・音楽・舞台・アート・・・関西の気になるカルチャーニュースで見つけた、かわいいあのコに、Q10(キュートと読んでネ)=10のQ(質問)を尋ねる連載シリーズ。第11回目は、キュートどころか、淫靡な魅力をステージ上からプンプンとふりまく、このカノジョ!

写真/バンリ

「私はヨゴレ系の大阪が好き」

Q1 キノコホテルって、どんなホテルですか?

その質問にはもう飽きたわ。(※どうしても知りたい人は、公式サイトを今すぐチェック!)

Q2 ホテル従業員(バンドメンバー)の面接、採用基準はなんですか?

演奏はもちろん、支配人の私に拒絶反応を示さないこと。今はだいぶマイルドになりましたけど、創業当初はスパルタで相手の全人格を否定するような事もあったので、傷ついて辞めていく子が多かったのね。だから、タフであること。あと、このホテルのブランドイメージをちゃんと守れる人ね。

Q3 下剋上的なタフさ、もありですか?

基本的には、反抗的な子は潰すスタンスだから、うふふ・・・(笑)。私を不快にさせない程度に、キノコホテルに対して高いモチベーションをもってくれる子がいいわね。

Q4 12月に加入された新ベーシスト・ジュリエッタ霧島さんが厳しい面接を通ったのは?

彼女がプレイしている映像や音はあらかじめチェックしてたので、上手い子ね・・・とは思ってたんだけど、キノコホテルで弾いている姿がイメージ出来なかったの。でもその10日後くらいに実演会が控えていたので、スタッフに「見た目も含めて、最初から支配人の好みに100%合う人などいる訳がない」って説得されてとりあえずお試しで本番に臨んでもらった。でも、衣装を着させてみたら、その板に付いてない感じがなんか逆に面白く感じたの。

Q5 いわゆる、服に着られてる感じですか?

そう。それが良くって。で、最初の実演会からしっかり仕事をしてくれた。ミスも少なかったし。本人も「こんなに大勢の前で弾いたのは初めてです!うれしいです!」ってやる気を見せてくれたから。あら、いいじゃない、この子って(笑)。

Q6 そのジュリエッタ霧島さんの加入後に初めてリリースされるのが、カバーアルバム『マリアンヌの逆襲』です。かわいいイラストのジャケットが印象的です。

本当は違う案で考えていたんですけども。もともと私が自分で顔だけ描いてツイッターに掲載したら、ファンの方が頼みもしないのに全身を描いてくれたの。それがメールで送られてきて、かわいいし、じゃあ今回ツアーグッズもこれでいこうって。

Q7 カルメン・マキの「ノイジー・ベイビー」、麻里圭子の「かえせ!太陽を」など、このカルトな選曲は?

直感というか、もともと私が好きだった曲で。ありがちなカバー集じゃなくて、めちゃくちゃなものを作りたくて。GSとか歌謡曲だけを聴いて育ったわけではございませんので。

Q8 特にアーント・サリーの「すべて売り物」は、関西のオジサマたちにはたまらないと思いますが、ファンはおろか、メンバーすら原曲は知らないですよね?
(アーント・サリー:東の戸川純、西の・・・と称された女性シンガー・Phew率いる、70年代のパンク/ニューウェーブを代表する関西のバンド)

アーント・サリーは初CD化されたときに買って聴きました。創業当初に比べるとキノコホテルは楽曲やステージングにおいてそれなりに変貌を遂げて来たつもりでいるんだけど、今のバンドが醸している空気感とこの楽曲に親和性を感じたの。あと、私たちを限られたジャンルに押し込めようとしている人たちへの反発。今でも「キノコホテルって、GSでしょ?」って言う輩がいるから。

Q9 このアルバムを携えて、5月には神戸・太陽と虎(24日)、大阪・Shangri−La(25日)で単独実演会がおこなわれます。大阪公演には、ガレージパンク界のご意見番・キングジョー氏もDJで参戦なんだとか。

ジョーりんはね、うちの執事が元々仲良しで。愉快な殿方よ。今回のツアーは、梅田編/神戸編とあって、それぞれの会場で楽しめるものに・・・とは思ってるけど、どんな風にやるかは当日の私の気分次第、ということで。

Q10 関西の印象はどうですか?

最近、やたらと浄化しようとしているのが気になるわ。小綺麗なビルなんかどんどん建てて。私は大阪だったら十三や鶴橋あたりが好き。普段の東京暮らしにはないムードが良いの。駅のなかにブックオフがあるのって、鶴橋駅でしたっけ? あれは珍百景よね、ビックリした(笑)。私はヨゴレ系の大阪が好き。大阪はキレイになっちゃダメよ。

Who is Marianne?
Q10なカノジョは、どんなコ?

マリアンヌ東雲(まりあんぬ・しののめ)
2010年にアルバム『マリアンヌの憂鬱』でデビューした女性だけの音楽集団・キノコホテルのリーダー(歌と電気オルガン、すべての楽曲を手掛けている/上写真、前方がカノジョ)。キュートでクールないでたちと強烈なキャラだけでなく、パンク/ニューウェーブ、プログレ、ラテン、ロックンロールなど、あらゆるサウンドを取り込んだ濃密な音楽性と淫靡なパフォーマンスで幅広い層から支持を獲得。幾度かのメンバーチェンジを経て、現在のキノコホテルはマリアンヌ東雲のほか、イザベル=ケメ鴨川(電気ギター)、ファビエンヌ猪苗代(ドラムス)、ジュリエッタ霧島(電気ベース)の4人から成る。
公式ツイッター

Q10なカノジョには、ここで会えます!

『マリアンヌの逆襲』
少女漫画雑誌『りぼん』で連載、いしかわえみの大ヒットホラーコミック『絶叫学級』を映画化。中高一貫教育の私立女子校に通う加奈は、成績も運動神経も家柄も平均的な女の子。ある日、軽い気持ちで受けた読者モデルとしての写真が雑誌に取り上げられ、クラスの話題となり、それをきっかけに美人で学校の人気者・リオに目をつけられてしまう。最低ランクに転落してしまった加奈はその状況を打破するため、「旧校舎に出るらしい女の子の幽霊・黄泉に願い事をすると何でも夢が叶う」という都市伝説にすがるが、それは願いと引き換えに大事なものを失ってしまう禁断の扉だった・・・。人間の心の中に潜む“ちょっとした悪”を焙り出し、欲望とエゴが取りかえしのつかない惨劇を生むホラー作品。
2013年5月1日発売
UCCW-10197/2,100円
yamaha music communications
公式サイト

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