Q10なカノジョ 第22回 吉川莉早

2014.7.22 12:00
(写真11枚)

映画・音楽・舞台・アート・・・関西の気になるカルチャーニュースで見つけた、かわいいあのコに、Q10(キュートと読んでネ)=10のQ(質問)を尋ねる連載シリーズ。第22回は、関西小劇場界のアイドルにして天然かわいいこのカノジョ!

お気に入りは「馬脚をあらわす」

Q1 今回は吉川さんの地元・奈良での撮影でしたが、いかがでしたか?

むちゃくちゃ楽しかったです! やっぱり奈良が一番いいなあと思いました。育ったのは金魚で有名な郡山市で、子どもの時は「全国金魚すくい選手権」にも出ました。3匹ぐらいしか取れませんでしたけど(笑)。

Q2 どんな子どもで、どんな夢を持ってましたか?

文集には、将来の夢はバレーボールの選手と書いてました。バレーなんかやってなかったのに、謎です(笑)。その頃は忘れ物が多くて、怒られてばかりでしたね。好きなことはちゃんとやるけど、嫌いなことはすぐ投げ出すとも言われ続けました。でも自分では、ちっともその自覚がないから「全部ちゃんとやってるのに!」と思ってましたけど。

Q3 今でもそういう傾向はありますか?

一番ひどかったのは大学のときです。乗物の切符は必ずなくすし、カバンもしょっちゅう置き忘れていくし・・・親に「健忘症かもしれないから、病院に連れてって」と言ったぐらいです。あと高校時代はずっと眠くて、授業だけでなく部活の最中でも居眠りしてました。私、人生めっちゃ損してると思いますよ、失敗が多すぎて(笑)。

Q4 舞台では失敗したことはないんですか?

一度ゲネプロ(本番通りに進行するリハーサル)の最中に、出番のときに寝ていて起こされたことがあります。それで本番中は、ずっと監視されてました(笑)。でもなぜか台詞は忘れないんですよ。言葉に詰まったとか、そういう経験はしたことないです。

Q5 そもそも女優になったきっかけは?

就職活動のときに、やりたい仕事が全然なくて、とりあえず何でもやってみようと思ったんです。それで京都は劇団が多いから「劇団 募集」で検索して、真っ先にヒットした「悪い芝居」に応募したのがきっかけでした。イヤになったらすぐ止めようと思ってたけど(笑)、今もまだ楽しいままですね。姿勢とか表情とか、自分では「イヤだなー」と思う部分も「それが面白い」って生かせてもらえるのが、女優をやってて良かったことかもしれないです。

Q6 一番印象に残っている舞台は?

記憶がどんどん消えていくから、出た舞台もすぐ忘れちゃうんですよ。だからひとつ前にやった作品のことしか、印象に残ってない(笑)。でも初めて主役をやった芝居は、ノドを潰したためにいろいろ薬を入れて、顔がパンパンの状態で舞台に立ったというのは覚えています。

Q7 次に出演する劇団「ヨーロッパ企画」の魅力はどこですか?

会話も面白いけど、やっぱりゲームの画面をずっと見ているみたいな楽しさですね。「こう動いて欲しいな」って所に、皆がピュピュピュって動いていくのが、観ていてワクワクするんです。

Q8 その最新作『ビルのゲーツ』では、どんな役を演じますか?

ゲートがいっぱいあるビルが舞台で、そのビルにいる会社員のなかの1人です。作・演出の上田(誠)さんは「吉川さんはドン臭いのがいい」と言ってくださってるので、多分そのドン臭さを生かしたような役になると思います。

Q9 オリジナルのカルタや辞書「吉辞苑」を作るほど、独特の言語感覚をお持ちの吉川さんですが、一番好きな言葉はなんですか?(※ことばの祭典「吉辞苑」は会場などで販売)

「馬脚をあらわす」ですかね? そんな人を見てみたいと思って、常に目を光らせています(笑)。

Q10 特にあいうえお作文が得意とのことですので、ひとつ「エルマガ」でお願いします!

「エ」・・・衛星、「ル」…ルーブル美術館、「マ」・・・マグロ、「ガ」・・・がんばって全部に勝つ! 衛星は地上からの高さ、ルーブル美術館は横幅の広さ、マグロは全方位に動くという、数学的な意味を持つ言葉を並べてみました。これが次の舞台への、私の意気込みです!

取材・文/吉永美和子 写真/Ayami

Who is Risa?
Q10なカノジョは、どんなコ?

吉川莉早(よしかわ・りさ)
1985年8月23日生まれ、奈良県出身。龍谷大学経済学部卒。2007年に京都の劇団「悪い芝居」にオーディションで入団し、同年『性春群憎劇のススメ』で舞台デビュー。愛らしいルックスと、過激なシーンもいとわない舞台度胸の良さで注目され、同劇団の看板女優に。と同時に「石原正一ショー」「デス電所」に客演するなど、関西小劇場界のアイドル的な存在となる。2010年に「悪い芝居」を退団。現在は東京に拠点を置き、映像作品やラジオドラマにも出演中。ギフト所属。
公式サイト
ツイッター

Q10なカノジョには、ここで会えます!

ヨーロッパ企画 第33回公演『ビルのゲーツ』
京都の劇団「ヨーロッパ企画」の新作ツアーは、某PCソフト会社社長・・・ではなく、たくさんのゲート=入口のあるビルのお話。入口を抜ける快感や、通れない焦燥感などを巧みに笑いに転嫁した、にぎやかな群像劇になるそうだ。ゆるいけどヌルくない、ヨロ企ならではの笑いを堪能して!

作・演出:上田誠
出演:石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、岡島秀昭、加藤啓、吉川莉早、ほか

http://www.europe-kikaku.com/e33/

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