ミスター残念・戸次重幸の最新作は肉食系

2014.12.25 13:37

最新出演舞台『スタンド・バイ・ユー』の魅力を語る

(写真2枚)

大泉洋と同じ劇団「TEAM NACS」に所属し、最近は映像作品への出演もメキメキと増えている注目の俳優・戸次重幸。今年は作・演出も自ら手掛けた一人芝居に挑戦し、舞台俳優としても大きく飛躍した年となった。その彼の最新出演舞台『スタンド・バイ・ユー』は、肉食系☓草食系同士の夫婦が、お互い違うパートナーと一夜を共にしたことで起こる騒動を描いた、コメディタッチの作品だ。

「僕の役は(共演の)ミムラさんの旦那で、ミムラさんが草食系で僕が肉食系。特に既婚者にとっては共感できる、すごく真実を突いたリアルな会話が繰り広げられます。でもラストはまさに大団円で、初めて脚本を読んだ時から”素晴らしい結末だ!”と思いました。そういう本ってめったにないんですが、これは稀有なひとつの例です」

戸次演じる肉食系の旦那は、本人いわく「中身がないくせに、虚勢を張って自分を大きく見せたがる人間」。これぞ嫌われ役という感じだけど、むしろ「そういう人を演じられることが、役者の面白さ」だとも。

「虚勢って誰もがちょっとは張るものだし、むしろ等身大の自分より皮一枚大きくみせないといけないことって多いと思うんですよね。そんな誰もが持つ部分を、かなりデフォルメして演じれば魅力的なキャラになると思うし、デフォルメしてみせることが役者の仕事。でも脚本を読んだ段階で、すでにしっくり来ていたので、無理してキャラクター作りをしなくてもいいかなと思っています」

ちなみに戸次自身は、現在独身。自分自身は肉食系と草食系のどっち? という質問には「雑食系!」という回答が。

「ミスター残念」という不名誉な称号
「ミスター残念」という不名誉な称号

「どういう女性がいいとかも、もうねえ・・・ないんですよ(笑)。”僕でいいよ”と言ってくれる女性であればそれでいい、みたいな。でも人のタイプを、草食肉食って2つに分けること自体が、大ざっぱ過ぎるという気がしますけどね」

ハンサムでサービス精神旺盛だけど、実は「ミスター残念」という不名誉な称号を持つ戸次。この会見中も、ラストは歌と踊りで終わるということを記者の質問で初めて知り「(これまで受けた取材で)言えばよかったなあ・・・」と反省モードに入るという、まさに”残念”な一幕が(笑)。でもこの愛すべきパーソナリティがあれば、どんなに嫌な男を演じても、きっと憎みきれないキャラになるはずだ。

『スタンド・バイ・ユー~家庭内再婚~』は、1月30日~2月1日にサンケイホールブリーゼにて。各日夜公演の終演後には出演者が登壇してトークイベントも予定されている。

取材・文・写真/吉永美和子

『スタンド・バイ・ユー~家庭内再婚~』

脚本:岡田惠和
演出:堤幸彦
出演:ミムラ、戸次重幸、真飛聖、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬、勝村政信

日時:2015年1月30日(金)~2月1日(日)※時間は公演日によって異なる
会場:サンケイホールブリーゼ
料金:S席8,800円、ブリーゼシート4,000円(全席指定)
電話:06-6341-8888(ブリーゼチケットセンター)

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