琳派400年記念、流れを辿る美術展

2015.3.12 16:55

「細見美術館」による琳派作品の展覧会

(写真1枚)

琳派(りんぱ)作品の収集において、国内だけでなく海外からも高く評価される京都の「細見美術館」。そのコレクションを紹介する美術展が京都、大阪を巡回。3月11日、[京都髙島屋]を皮切りにスタートしました。

琳派とは、桃山時代後期に京都で生まれた流派。数々の国宝・重要文化財を世に送り出した本阿弥光悦(ほんあみ・こうえつ)と俵屋宗達(たわらや・そうたつ)を祖とし、豊かな装飾性とデザイン性が特徴です。今回の展覧会では、このふたりの合作「月梅下絵和歌書扇面」も登場します。

400年にわたり受け継がれる琳派の傑作の中には、明治に活躍した神坂雪佳(かみさかせっか)の「四季草花図」など、近代の作品も。伝統の画法にヨーロッパのモダニズムを取り入れた”琳派ルネサンス”と呼ばれる美しい描写には、思わずうっとりと見入ってしまいます。

[細見美術館]がこれだけの大規模な展覧会を開くのは、今回が初めて。ヨーロッパの印象派や近代の日本画に大きな影響を及ぼした、大胆で優美な世界に誇る名品をじっくりと楽しんでください。

文/中 和久

「細見美術館 琳派のきらめき -宗達・光琳・抱一・雪佳-」

期間:[京都]2015年3月11日(水)~23日(月) 、[大阪]2015年4月1日(水)~12日(日)
時間:10:00~20:00(最終日は〜17:00、入場は閉場30分前)
会場:京都髙島屋(7F)、大阪髙島屋(7F)
料金:一般 800円、高・大学生600円、中学生以下無料
電話:075-221-8811(京都髙島屋)、06-6631-1101(大阪髙島屋)

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