パトレイバー、次作はまさかの舞台版!?

2015.5.13 18:50

開口一番「いかがだったでしょうかァァァ!」と会場に呼び掛けた筧利夫

(写真2枚)

『機動警察パトレイバー』シリーズ初の実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー』。1年・13話におよぶ劇場公開ドラマの総決算となる、長編映画が現在公開中。押井守監督、出演の筧利夫が舞台挨拶を行った。

舞台出身で地声も大きい筧が、開口一番「いかがだったでしょうかァァァ!」と会場に呼び掛けると、本編を見終わったばかりの客席からは大きな拍手が。押井監督からは「ロボットが警察内で実用化されているという点を除けば、現実に起こってもおかしくない物語」と、現代社会への警鐘が鳴らされ、「パトレイバーを実写でやりたい思いは前からあったけど、やっと時代(技術)が追いついて来た」、「製作側からは、最初からパト2(長篇アニメーション映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』)の続きを作って欲しいとのオーダーだった」と、今回の実写シリーズ制作に至った背景も明かされた。

実写シリーズ制作に至った背景を明かした押井守監督
実写シリーズ制作に至った背景を明かした押井守監督

撮影中のエピソードを聞かれた筧は、「高島(礼子)さんと舟で川を下るシーンで、沈没しそうになりました!」と仰天告白。役者・スタッフ・カメラ・機材のすべてを舳先に積載したため、バランスを崩して前方から浸水。筧含め乗員総出で必死に水を掻き出していると、高島だけがアハハハと大笑いをしていて「女優って強い!」とゾッとしたという。押井監督はその一部始終を遠くから撮影しており、「当人たちは大変だったろうけど、端から見るとギャグっぽかった」とバッサリ、このハプニングはBlu-rayの特典映像として収録されるそう。

この日、来阪が叶わなかったヒロイン・真野恵里菜からは、ビデオメッセージで「ぜひ続編をやりたい!」と呼びかけが。これを受けて「半年に1回くらいのスパンで作って長寿番組にしましょう! タイトルは『渡る世間はパトレイバー』で!」と筧が提案すると、一瞬黙り込んだ押井監督は、「・・・それよりは舞台がやりたいかな」と、まさかの舞台版を示唆。客席から歓声も上がり、終始笑いの絶えない挨拶となった。

取材・文/hime

映画『THE NEXT GENERATION‐パトレイバー 首都決戦』

2015年5月1日(土)公開
監督:押井守
出演:筧利夫、真野恵里菜、福士誠治、太田莉菜、塚本能礼、ほか
配給:松竹
1時間34分
大阪ステーションシティシネマほかで上映
© 2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION PATLABOR」製作委員会

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