Q10なカノジョ 第28回 ラフルアー宮澤エマ

2015.8.6 17:07
(写真11枚)

映画・音楽・舞台・アート・・・関西の気になるカルチャーニュースで見つけた、かわいいあのコに、Q10キュートと読んでネ)=10のQ(質問)を尋ねる連載シリーズ。第28回は、祖父が元内閣総理大臣(!)で、バラエティやMC、ミュージカル女優と多彩なカノジョ!

「あ、歌い始めたな」って思わせたら失敗

Q1 芸能界に入ったきっかけは?

小さい頃から表現者になりたくて。小学生の頃から演劇部に入って、お芝居と歌をやりたいって言ってました。大学を卒業後、ラジオのパーソナリティがデビューです。その後にタレント活動を半年~1年ほどして、宮本亜門さんにオーディションに呼んでいただいたのが、初舞台のきっかけになりました。

Q2 舞台のオーディションを受けた時の心境は?

実は違うミュージカルのオーディションだったんです。初めてのオーディションだったんで、ガチガチに緊張していて、宮本亜門さんに「普段はこんな曲歌ってないんでしょ? ほかに歌いたい曲ある?」って聞かれて、ミュージカル『ザ・ウィズ』の劇中歌を歌ったんです。違う歌を歌ったくらいなので、結局ダメだったんです(笑)。でもその後に「違うミュージカルに出て欲しい」って連絡もらって、本当に泣くほど喜びました。

Q3 初めての舞台はどうでしたか?

それこそ右も左もわからない状態だったんですけど、オールキャストが20代の若手ばかりだったので、切磋琢磨して刺激し合い、いろんなことにチャレンジさせてもらえた稽古場。初めての舞台でこんなに良い環境ってないんじゃないってくらい恵まれて。これですっかり舞台の虜になって、「やっぱり表現をする仕事って面白い!」って思った作品でした。

Q4 これまで歌の勉強は?

歌は特に勉強したというわけではないんです。ポップな曲とクラシックは全く歌い方が違うし、日本語で歌うのは本当に難しいですよね。お芝居なので、言ってることがわからないとお客さんはストレスじゃないですか。聞いてて「ん?」ってなっちゃいけないので、そこがチャレンジですね。

Q5 歌手としての活動予定は?

今後やっていきたいと思っています。ポップスだけじゃなくジャズとかソウル、ブルース・・・。歌は一生歌っていきたいと思っているので。

Q6 芝居、MC、バラエティなど様々なジャンルに挑戦している中で、なぜ歌なんですか?

単純に好きだからって以外にないんですよね。表現をすることがすごい好きで、自分を一番表現できるのが歌だ、って・・・。芝居は自分を表現する場じゃないし、バラエティなども自分の言葉でしゃべれる時ってどれくらいあるんだろうって思う。そんな中で、その人のソウルが出るのが歌だなぁって、表現できる喜びが大きいので、それをやりたい。

Q7 一番最初にガツンときた曲は?

洋楽を聴きはじめたときに、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、クリスティーナ・アギレラの歌を聴いて、同じ人間の声とは思えないって衝撃を受けて。この人たちみたいになりたいって、マネしてました。さらにルーツを辿ってジャズにいきついて、エラ・フィッツジェラルドやビリー・ホリデイとか聞くと奥が深い。歌心ってここにあるんだって。それと大学に行った頃に日本の歌謡曲を聴くようになって。ちあきなおみさんの『喝采』、『夜へ急ぐ人』とか、やばいんですよね。ほんとにこの方は歌い手っていうか、表現者。一瞬で「ちあきなおみワールド」に連れて行ってくれるってすごいなぁと思って。これが私の2大衝撃ですね。

Q8 自分が歌いたい楽曲は?

プロの作詞家がつくる世界観のある曲や歌い手の魅力がにじみ出るような歌を歌いたいです。その表現力の大切さは、ミュージカルで学びました。「あ、歌い始めたな」ってお客さんに思わせたら失敗で、自然と感情が歌になって湧き出てきているように、音楽と歌詞のバランスを考えるようになりました。

Q9 今回の舞台、幸四郎さんの演出が楽しみですよね。

幸四郎さんの芝居がこの距離で観られることが稽古から楽しみですし、居方とか全てが勉強になりますよね。長年やられている役者さんって、集中力が違って、何が起きても対応できる。きっと自然でいるってことなんだと思うんです。すごい集中しているからこそ、動揺がない。自然なふるまいに目が行くんです。

Q10 初めて舞台を観に行くなら、初日と千穐楽、どっちがおすすめですか?

初日は、興奮だったり緊張だったりのエネルギーが見えると思うんですよね。初日のエネルギーってほかとちょっと違いますよね。千穐楽はお祭り騒ぎ。何十回とやった上での力みがあるし、何もエネルギー残さなくっていい。どっちも見て欲しいですね。

写真/渡邉一生

Who is Emma?
Q10なカノジョは、どんなコ?

ラフルアー宮澤エマ(らふるあー・みやざわ・えま)
1988年11月23日生まれ、東京都出身。2012年、bayfm『THE PRESENT』でデビュー。祖父が宮澤喜一元内閣総理大臣であり、孫タレントとして、『ダウンタウンDX』、『もてもてナインティナイン』、『ネプリーグ』、『Q+さま!!』などバラエティ番組に多数出演。初舞台は、2013年11月のミュージカル『メリリー・ウィーロール・アロング ~それでも僕らは前へ進む~』。その後、『シスター・アクト ~天使にラブ・ソングを~』『ベア』と立て続けに舞台に出演。
公式サイト
公式ブログ

Q10なカノジョには、ここで会えます!

スペインの国民的小説『ドン・キホーテ』を原作としたミュージカル。牢獄に投獄された作家・セルバンテスは、自分が書いた「ドン・キホーテ」を即興劇として演じ、申し開きをすることを思い立つ・・・。騎士道物語の読書に没頭するあまり、自分自身が騎士という妄想に陥り、世界のすべての悪を滅ばさんがため冒険に旅立つドン・キホーテ。風車を巨人と信じて突撃するなど狂気じみた行動や見果てぬ夢を追い求めた男の最期は・・・、そして芝居を終えたセルバンテスは・・・。1969年の初演より松本幸四郎が主演し、今日までの上演回数1207回は、ミュージカルで同一演目単独主演記録2位を誇る。
ミュージカル『ラ・マンチャの男』
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
訳:森岩雄、高田蓉子
訳詞:福井崚
振付・演出:エディ・ロール(日本初演)
演出:松本幸四郎
出演:松本幸四郎、霧矢大夢、駒田一、ラフルアー宮澤エマ、石鍋多加史、荒井洸子、祖父江進、宮川浩、上條恒彦、ほか

日時:2015年9月2日(水)~21日(祝・月)
会場:シアターBRAVA!
料金:S席1万3000円、A席9000円、学生席3500円
※すべて全席指定、未就学児入場不可
http://theaterbrava.com/play/201509lamancha.shtml

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