ヨーロッパ企画、新作会見で大喜利

2015.8.3 21:30

「遊星ブンボーグの接近」の記者会見を行った劇団「ヨーロッパ企画」

(写真3枚)

NMB48のWEBドラマを担当するなど、演劇以外のジャンルでも、その「ゆるいけど緻密」な笑いが浸透していきつつある京都の劇団「ヨーロッパ企画」。9月から全国ツアーが始まる本公演『遊星ブンボーグの接近』の記者会見が行われた。

主宰で作・演出の上田誠が切望していた”文房具コメディ”が実現するのが、今回の大きな目玉。「文房具って手元で扱う物なので、普通はなかなか(テーマとして)取り扱えませんが、今回はある方法を使って面白く見せようと。文房具というミクロの世界をつぶさに観光する、文房具を旅するコメディになります」と上田。

「前回(『ビルのゲーツ』)がゲートに立ち向かうというハードな話になったから、今回は悠長な感じに」(上田)ということで、公演のキャッチコピーは”なんて悠長な!”。このコピーに対して、劇団員たちが「オリジナルコピーを考えた」と会見をジャックし、大喜利のごとく思い思いに発表した。

オリジナルコピーを考えた劇団員たちが思い思いに発表
オリジナルコピーを考えた劇団員たちが思い思いに発表

石田剛太は「”悠長”と直接言うのはいかがなものかと。(音楽の)HARCOさんの優雅な曲の感じも表現してみた」と「かく けす とめる」を提案。上田や他の劇団員から「往年のコピーだねえ」、「糸井(重里)先生か」などと口々にツッコミが。

酒井善史は特撮好きらしく「SF感が足りないのでは」ということで「オールブンボーグ全機緊急発信(スクランブル)! 飛び出せ! 机上の小宇宙」を、特撮アニメのタイトルロールのように雄々しく読み上げる。さらに「(小宇宙は)リトルギャラクシーと読んでもいいかな」と付け足して、上田から「それでもう一回(読んで)」と演出(?) が入る一幕も。

一応真面目に聞きながらも、最後は「・・・じゃあ”なんて悠長な!”で」と軽くいなして会場をわかせた上田。「文房具をコメディにする(しかもSFチックに)」という前代未聞の舞台も、男子同士がゆる~くはしゃいでるようなこのノリで実現してくれるはずだ。

取材・文・写真/吉永美和子

ヨーロッパ企画「遊星ブンボーグの接近」

日程:2015年10月10日(土)~15日(木)・時間は日により異なる
会場:ナレッジキャピタル
料金:前売=一般4,500円、学生3,500円、当日=5,000円(全席指定)
電話:06-6357-4400(サウンドクリエーター)

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