神田沙也加「少女性を見せられたら」

2015.9.29 18:00

記者会見中の神田沙也加

(写真2枚)

10代の頃からミュージカルの舞台で歌と演技力を磨き、昨年『アナと雪の女王』でその成果を大きく花開かせた神田沙也加。次回出演作『ダンス オブ ヴァンパイア』では、ヒロインのサラ役をWキャストで演じる彼女が、大阪で会見した。

本作はヴァンパイアのクロロック伯爵を頂点に、様々な人間(?)模様が描かれるゴシックホラー・ミュージカル。神田いわく、単に怖くて妖しいだけでなく、多面的な楽しみ方ができる舞台だそうだ。

「妖艶でもあるけど、最後は会場全体を巻き込んだお祭みたいになるし、コメディと考えていい部分もあります。曲の方も、海を越えた所で作られたものなのに、とても日本人になじみやすい旋律ですね。ミュージカルを観たことがない人も、大好きになってもらえる作品だと思います」

今回演じるサラは、ヴァンパイア研究家の助手とクロロックに同時に愛される宿屋の娘。大人の階段を登りつつある年頃の少女らしく、一筋縄ではいかない所が魅力だそう。

舞台への意気込みを語った神田沙也加
舞台への意気込みを語った神田沙也加

「ヒロインって可憐さと危なっかしさと強さの、どれかが偏ってることが多いんですけど、サラはそのバランスがすごくいい。でもいざ演じてみると、思った以上に我も気も強くて、自由への渇望を持ってるなあと。自分から小悪魔的に仕掛ける感じではなく、そのイノセント感が危ういという、少女性みたいなものを色濃く見せられたらと思います」

今やすっかりミュージカルが主戦場だが、いろんな表現のいい所取りな上、可能性がたくさんあると気づかせてもらえることが、ミュージカルが好きな理由だと言う。

「”いろんなことができますよ”とアピールできるのと同時に、自分の知らなかった一面を初めて知るということが尽きない場所。最近はお客さんの耳に届く声の質感を整えることを意識していて、それを私の武器にしたいと思っています。やっぱり声と舞台の仕事は、私にはとっても大事なものですから」

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』

出演:山口祐一郎、神田沙也加/舞羽美海(Wキャスト)、平方元基/良知真次(Wキャスト)、石川禅、ほか

日程:2016年1月2日(土)〜11日(祝・月)
会場:梅田芸術劇場メインホール
料金:5,000円〜
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場)

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