京都の演劇フェス、公演演目が発表

2015.11.10 08:45

松本雄吉演出『石のような水』2013 写真/Toshihiro Shimizu

(写真3枚)

国内外の優れた舞台芸術を紹介する、日本最大級の演劇フェスティバル『KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 SPRING』が、京都市内で2016年3月5日から23日間開催。その公式プログラムが発表された。

大阪の劇団維新派の松本雄吉と劇作家・林慎一郎による『PORTAL』、怪優・麿赤兒率いる舞踏集団・大駱駝館による『ムシノホシ』など、舞台ファン注目の作品や、日本初公演となるチリ演劇界のホープによる『動物園』や、子どもたちとワークショップで作った楽曲を使用する『てすらんばしり』など、比較的敷居の低い作品も。

ボリス・シャルマッツ『Manger』2015 写真/Beniamin Boar
ボリス・シャルマッツ『Manger』2015 写真/Beniamin Boar

とはいえ会見で実行委員長の森山直人さんが「わかりにくいプログラムもあるかもしれませんが」と前置きする通り、前衛的なプログラムは多く、紙のような物に噛みつき、飲み込む様を表現する、フランスダンス界の寵児による日本初演『Manger(喰う)』や、日常的な動きの反復、ビルの壁を歩くなど、コンテンポラリーダンスの牽引者による伝説の作品群『Trisha Brown : In Plain Site』など、文字で紹介するからというわけでなく、紹介映像を観ても理解しがたいプログラムも。

これらの舞台芸術について森山さんは、「それは今までの価値観でははかれない不透明な時代を生きている証明。いかに新しい価値観を創造し、今のアートシーンを創り出しているか注目して欲しい」と新しい舞台の形に触れるきっかけにして欲しいと語った。公式プログラム11作品に加え、ショーケースとして6作品の上演やシンポジウムなどが予定されている。

『KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 SPRING』

期間:2016年3月5日(土)〜27日(日)
会場:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、ほか
料金:プログラムにより異なる
電話:075-213-5839(平日11:00〜19:00)

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