堺の赤レンガ建築、イオンが再活用

2016.2.9 07:15

赤レンガ館と本館の間は「赤レンガ広場」と称し、イベントも行われる予定

(写真2枚)

大阪市と堺市の間を流れる大和川沿いの工場跡地。南海本線沿線ということもあり、約10万平米にも渡る広大な土地に赤レンガの建築物と神社だけが残る姿は、鉄道利用者から注目を浴びていた。その赤レンガ建築が、3月にオープンする「イオンモール堺鉄砲町」(堺市堺区)のレストラン棟「赤レンガ館」として再利用されることが発表された。

堺セルロイドの本社工場として1910年に建てられ、のちの化学品メーカー・ダイセルの堺工場に引き継がれたこの館。阪神高速大和川線の予定地となったため、2007年に工場は閉鎖したが、大阪府が推進する「大阪ミュージアム構想」にも登録され、今回同モールの一部として活用されることになった。ゼネラルマネージャーの村上さんは「赤レンガの外壁だけ残し、三階建てだった屋内は耐震補強して吹き抜けワンフロアのレストランにしました」と話す。「カプリチョーザ ピッツァ&ビュッフェ」1店舗のみが入り、イタリア料理が食べ放題で楽しめる。

南海本線「七道駅」前の広場とデッキで連絡。国道26号線にも接している
南海本線「七道駅」前の広場とデッキで連絡。国道26号線にも接している

「イオンモール堺鉄砲町」は3月19日にグランドオープン。「H&M」などファストファッションや「天牛堺書店」といった地元企業など約160店で構成される。なお神社周辺は、「せせらぎの杜」と称して24時間利用できる遊歩道に。ただし神社自体はダイセルのお社として管理され、一般参拝はできないとのこと。

「イオンモール堺鉄砲町」

2016年3月19日(土)オープン!
住所:堺市堺区鉄砲町1

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