中毒者続出 次なるクマムシは石焼き芋

2016.2.12 15:02

ツッコミ担当の子安(左)、ボケ担当の中村

(写真5枚)

「石焼きいも~おいも ど~んな時も君と」。昨年12月の関西のお笑い番組『オールザッツ漫才2015』で、テレビ初披露したところ、放送直後からSNSで急激な勢いで拡散されたヘンダーソンの歌ネタ「石焼き芋」。今や、Youtubeの再生回数は100万越え、まだまだ今後広がる勢いを見せ、吉本興業が急遽、彼らの歌をBGMに劇場前で石焼き芋を販売させるほど! 昨年のクマムシ、8.6秒バズーカ-に続く存在として期待を寄せられる彼らに直撃してきた。

一度聴いたら忘れられないメロディ、伸びやかな歌声とマネしたくなるラップ。ひとりカラオケが大好きな中村浩士が歌を担当し、その展開に鋭く突っ込むのが自衛隊出身の子安裕樹。芸歴10年、コンビを結成して8年の彼らだが、実は今まで歌ネタを披露したことはなかったという。「歌はうまいのは知っていたんですけれどね。オールザッツで初めてやって、なんで今までやらんかったんやろうと思いましたね」(子安)。「(焼き芋の販売が始まり)今までこんなにピックアップしてくれたことがないのでちょっととまどいというか。本気だしたらこんなに違うんや、と。今まで紆余曲折ありましたから」(中村)。

「冬になったら流れる、山下達郎のクリスマスの歌とかみたいな存在になれたら」(子安)「街の焼き芋屋さんが流してくれたら面白いですよね、おっちゃんが歌ってくれたらむっちゃいいやろうなー」(中村)
「冬になったら流れる、山下達郎のクリスマスの歌とかみたいな存在になれたら」(子安)「街の焼き芋屋さんが流してくれたら面白いですよね、おっちゃんが歌ってくれたらむっちゃいいやろうなー」(中村)

その驚くような反応は最初、ファンからtwitterで届いたそうで「えらいことになっていますよって言われて。その時点でリツイート3万とかなっていて。今は、母親の知り合いの友だちの娘さんがはまってくれていたり、娘の小学校で一番流行っているよって言われて驚いています。僕の甥っ子に昨年まで、8.6秒バズーカ-のラッスンゴレライとか、(バンビーノの)ダンソンとか一緒に歌わせられていましたから・・・」(中村)「どっちも後輩ですからね! 子どもまで受けいれてくれるネタは初めてなのでうれしいです」(子安)と、語る彼らが石焼き芋販売所に登場したとたん、道を埋め尽くすような人だかり。石焼き芋は即完売し、サイン会・写真会状態に。「あんたら売れるで!」「がんばって」と、年配層から子どもまで幅広いファンから声援が送られた。

ちなみに本人も周囲も含めて気にしているのは、一発屋にならないかどうか。「すでに藤崎マーケットのトキさんからはアドバイスをいただいています。リズムネタ廃止セミナーも受けて、パンフレットもいただいて。(バラエティに登場したときに)こういう話はもっといた方がいいぞとか、説得力が半端ないんで。8.6秒バズーカーの田中シングルにも話も聞いたり、バンビーノの石山から助言のLINEが届いたり」(中村)「リズム・歌ネタの結束力がありますね。僕らを蹴落とすのではなく、アドバイスをいただき本当にためになります。今までずっと漫才をやってきているので、ちゃんと漫才でも勝負していきたい」(子安)と、先輩後輩の経験値も取り込んでいく模様。ちなみに、漫才のネタと共に次の歌ネタも準備中だそうで「わらびもち、さおだけとか、まだやっていないのがいくつかあります」(中村)と、焼き芋シーズン以降の彼らにも期待が高まる。

石焼き芋は1個300円、彼らのネタの歌詞付きとなる。今後は不定期開催
石焼き芋は1個300円、彼らのネタの歌詞付きとなる。今後は不定期開催

今は「よしもと漫才劇場」を中心に劇場で活躍しているヘンダーソン。次の石焼き芋販売(本人の登場なし)は2月14日に『淀川寛平マラソン』で予定し、また2月28日には『漫才Loversスペシャル 第5回ytv漫才新人賞決定戦』にて、新人賞を巡ってネタを披露する。

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