KANA-BOONが振り返る 音楽の原点

2016.2.22 12:39

左から飯田祐馬(b)、小泉貴裕(ds)、谷口鮪(vo&g)、古賀隼斗(g)

(写真2枚)

2015年、夢の舞台であった「大阪城ホール」、「日本武道館」にて開催されたライブは即完。2015年邦楽ロックシーンの先頭を走り抜けた大阪・堺出身のロックバンド・KANA-BOON(カナブーン)が、2月17日に3rdアルバム『Origin』を発売。激動だった1年を振り返るとともに、「Origin」=「起源」という意味が示す通り、彼らが音楽を始めた頃の気持ちなど聞いてみた。

昨年は試練の年だったと思う(谷口)

──大阪・堺のライブハウス「三国ヶ丘FUZZ」をホームとしてライブを重ね、キューンミュージックのオーディションで4,000組の頂点に。今回のアルバムは「Origin」、すなわち「原点」に立ち戻って制作したとのことですが、全ての始まりである、音楽を始めた頃の気持ちを教えてください。

谷口(vo&g):音楽を始めた頃は、これさえあれば自分はなんだってできる!という気持ちでした。あぁ、自分はこれで生きていくんだと。

飯田(b):友達と大音量で楽器を弾くだけで楽しくてそれ以外なにもいらない!という気持ちでした。

小泉(ds):鮪(谷口)から誘われてバンドを始めて、初ライブの一発目の音を鳴らした瞬間の、今まで感じたことない気持ちよさと楽しさが今に繋がってると思いますね。

古賀(g):こいちゃん(小泉)が鮪に軽音楽部に誘われて、僕も一緒にどう?という形で体験入部した時に、先輩のバンドがACIDMANの「造花が笑う」を演奏してくれて、バンドってカッコいいなと思って。そこから初めてライブでセッションしたときの快感が衝撃的で、ハマっていきました。

──今年は大舞台でのライブ、資生堂「アネッサ」CMソングや映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』主題歌のリリースなど、怒濤の勢いで活躍された1年でした。2015年を振り返ってみて、どうでしたか?

谷口:突っ走った1年でしたね。デビューからずっと走ってきて、自分達はなんで走ってるんだっけ? どこを目指してるんだっけ? と感じてしまった年でもあります。でも、そんなことを感じたおかげでメンバーともバンドについて話し合えたし、なにより今作をちゃんと完成させることができたので、きっと試練の年だったんだと思います。

飯田:フェスでメインステージに立たせてもらったり憧れのバンドとツーマンできたりと本当に多くの夢が叶った一方で、考えることも増えていろいろ行き詰まったりもしましたが、改めて4人で音楽を楽しもうと決めることができた1年でした。

ライブで、応援してくれている人がいると実感(小泉)

──テレビ番組にも多数出演し、各地の音楽フェスでは入場規制がかかるなど、今年はさらに全国規模で知名度が上がった1年だったと思います。そんななかで「僕たち、売れてきたかも」と思う瞬間はありました?

古賀:実感はないですね。普段電車に乗ってても、CDショップで買い物してても気付かれないですし(笑)。だからこそ、生で感じられるライブで実感しますね。これだけの人達が僕たちを待ってくれてるって。そのライブでの感覚を経て、最近はCDの売上や数字も大切に思うようになりました。いつもありがとうと思いながらチャートとかSNSなどを見ています。

小泉:大きいステージでライブができたことで、こんなにもKANA-BOONを応援してくれてる人がいるとわかって、一層頑張ろうと思いました。

──キャッチーなメロディーとフレーズで覚えやすいから観客が一緒に歌って踊って盛り上がる、KANA-BOONのライブツアーが今年も始まります。5月3・4日には地元・大阪の「インテックス大阪」で開催されますが、このアルバムの中で演奏したい!と思っている曲はありますか?

古賀:『Origin』のアルバムテーマが出来たキッカケである「スタンドバイミー」ですね。一番メンバー全員の思い入れのある曲だと思います。この曲をやることの真意を自分たちで達成できるツアーにしたいですね。

谷口:このアルバムのすべてであり、いまのこのバンドを象徴する曲。なので、早くみんなの前で披露したいです!

『KANA-BOONの格付けされるバンドマンツアー 2016』

日程:2016年5月3日(祝・火)・4日(祝・水)
時間:3日=18:00〜、4日=17:00〜
会場:インテックス大阪 5号館(大阪市住之江区南港北1-5-102)
料金:4,860円(オールスタンディング、整理番号付)
※未就学児入場不可
※2016年3月13日(日)チケット発売
電話: 06-6882-1224(GREENS)

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