藤原竜也「漫画原作は行間を埋める」

2016.2.27 20:21

舞台挨拶に登場した主演の藤原竜也

(写真2枚)

『このマンガがすごい!』3年連続ランクインと絶大な人気を誇る、三部けい原作のコミックを実写映画化した『僕だけがいない街』。その特別試写会が27日、「梅田ブルク7」(大阪市北区)で行われ、主演の藤原竜也と有村架純、そしてメガホンをとった平山雄一朗監督が登壇した。

藤原が冒頭、「僕らもプレッシャーを感じながら、そのなかで平川監督がほんとに心温まる映画を作ってくれました」と挨拶したように、連載開始当初から50以上のオファーが殺到、映像化争奪戦を経て映画化された本作。この日の試写会にも8000通を超える応募があったという。そして、『デスノート』『カイジ 人選逆転ゲーム』『るろうに剣心』と、数々の人気コミックの実写映画に出演してきた藤原でも、今回は難しかったと振り返る。

「みなさんもそうだと思いますが、漫画だと(ある種の)飛躍もわりと受け入れられるというか、なんの気にもせず読めたりするんですけど、いざ現場に入って僕らがそれを表現しようってなると、そこの行間を埋める作業がまずあるんですね。漫画では何の違和感も無く読んでたところが、実際に芝居をしようとすると、なんでこうなるのか分からない、腑に落ちない部分があって。そこを、架純ちゃん、平川監督と一緒に埋めていくわけですが、今回は大変でしたね」と、コミックとは表現の異なる映画ならではの苦労を語った。

そして、大阪の舞台挨拶では恒例となっている「大阪と言えば?」の質問に、「僕らでいったら劇団・新感線のイメージが強いでしょ? 新感線の舞台に出るときは、古田(新太)さんたちに普段は行けないようなところに連れて行ってもらってます」と、15歳で蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で主役をつとめ、「天才新人現る」と世間を賑わした藤原らしいコメントを披露。そんな実力派俳優が売れない漫画家を演じた映画『僕だけがいない街』は、3月19日より公開される。

映画『僕だけがいない街』

2016年3月19日(土)公開
監督:平川雄一朗
出演:藤原竜也、有村架純、及川光博、杉本哲太、石田ゆり子、ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
2時間00分
© 2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

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