京都の老舗問屋、キッチン雑貨店展開

2016.3.1 21:42

店舗は錦市場からすぐ。創業者の名前がそのまま店名に使われている

(写真7枚)

明治45年の創業以来、京都で生活用品の卸し業を営んできたカワタキが、3月1日、自社初となるショップ「川端滝三郎商店」(京都市中京区)をオープンした。

2フロア展開の店内には、調理器具や食器、ファブリックなど、「くらすをたのしむ」をテーマにキッチンや食卓まわりのものが並ぶ。100年以上続く生活用品問屋だけあって日本全国に取引先を持ち、ショップでも40社以上の商品を取り扱う。どの商品も、機能性の高さと手頃な価格を兼ね備えているのが魅力。また、鉄器のごはん窯やアルミ鋳物製無水鍋など、あると暮らしが楽しくなるアイテムに出合える。

商品それぞれに”作り手”の紹介カードが添えられていて、読めばさらに欲しくなる
商品それぞれに”作り手”の紹介カードが添えられていて、読めばさらに欲しくなる

プロに愛される業務用アイテムが揃うのも、ここならでは。たとえば、薄いが丈夫で割れにくい愛知県「石塚ガラス」のグラスや、直火にかけられる静岡「富士ホーロー」の保存容器、さらには、右利き用のほか左利き用もある新潟「本間製作所」の仔犬印雪平鍋など、家庭で日常に使えるアイテムがセレクトされている。

入口にはイチオシ商品が、ひと目で分かるようにディスプレーされた棚
入口にはイチオシ商品が、ひと目で分かるようにディスプレーされた棚

日本の手仕事に注目し、大分「山下工芸」の竹籠や「大阪錫器」のちろりなど、全国の工芸品もピックアップ。食器で注目は、信楽焼や小鹿田焼、萩焼など、丈夫で手頃な窯元のもの。清水焼の名工、五代目清水六兵衛の曾孫にあたる清水大介夫妻が「日常づかい」にこだわった清水焼を提案する「トキノハ」は、常設販売しているところも少なく、おすすめだ。

江戸時代創業の「大阪錫器」。錫は水を浄化し、雑味を取り除くと言われ、酒器にすれば日本酒がまろやかな味わいになる
江戸時代創業の「大阪錫器」。錫は水を浄化し、雑味を取り除くと言われ、酒器にすれば日本酒がまろやかな味わいになる

※3月1日〜8日は、オープニングセールを開催。一部の商品を除き、10%オフで購入できる。

取材・文/天野準子

『川端滝三郎商店』

2016年3月1日(火)オープン
住所:京都市中京区麩屋町通錦小路下ル桝屋町505 
時間:10:00〜18:00 ※水曜休
電話:075-708-3173

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