ペンギン館、自然の生態に近づけ展示

2016.3.17 16:47

できるだけ自然界に近づけた巣。それぞれのテリトリーがあるそうだ

(写真6枚)

「須磨海浜水族園」(神戸市須磨区)の「ペンギン館屋外広場」が約3カ月の改装を経て、3月19日にリニューアルオープン。自然に近い状態を目指した新しいエリアでペンギンたちはダイブしたり、ジャンプしたりと、今まで以上に活発な姿を見せてくれそうだ。

年々、繁殖に成功し、現在56羽を数える同園のマゼランペンギン。そのため、スペースを有効活用して広さを2倍に拡張。120トンもの自然の岩を配置し、巣作りや、岩から岩を飛ぶという自然界でのアクションができるように改装した。「岩はできるだけ不規則に配置してもらっています。マゼランペンギンはもともと森や草原で巣作りするので、海辺に咲くハマヒルガオなどの植栽などで再現したり。またプールには飛び込み台もでき、見どころが増えたと思います」とは、海獣チーム担当の杉村亮さん。

餌やり時はどんどんダイブ! 水中ではまったく違う印象となるのも注目だ
餌やり時はどんどんダイブ! 水中ではまったく違う印象となるのも注目だ

それと共に、見る人間側への変化も。まるで「おうちへお邪魔する」ような感覚で通路が設けられ、歩いていくと、ペンギンを見上げたり、見下ろしたり、同じ目線だったり・・・いろんな角度で楽しめる。距離感を優先して、柵も金属ではなく木とロープとなっており、ペンギンが越えられないギリギリの高さに設定しているのもポイントだ。

ちなみに、このエリアが準備できた時はペンギンが一歩も入らなかったらしく、「喜ぶかと思ったのに、どうしようかと思いました(笑)。でも、今は警戒心が解けて、思い思いに過ごすようになり、見ていて本当に飽きません」。岩から降りるのに躊躇したり、エサを目当てに気が急いてゴロンゴロン転げ降りたり、巣から一歩も出ない子もいたり、個性がさらに伝わってくるようになったそう。まず、目指して欲しいのは餌やりの時間。ペンギンが大行列となり、岩の階段をグイグイ駆け下りたり、飛び込み台からどんどんダイブしたり、いつも以上にはつらつとした姿を楽しむことができる。

あまり上から見る機会がないかも? トンネルを通ってきたペンギン
あまり上から見る機会がないかも? トンネルを通ってきたペンギン

リニューアルオープンを記念し、「餌やり体験」と共に新たに「ペンギンと記念写真」も新規アトラクションとして導入(共に有料)。またペンギン館内観覧通路では企画展「ペンギンたちの知られざる真実」を3月19日~5月29日まで行う。

神戸市立須磨海浜水族園

住所:神戸市須磨区若宮町1-3-5
時間:9:00~17:00(夜間開園時は〜20:00) ※2016年12月〜2017年2月は水曜休
入園料:大人1,300円、中人800円、小人500円
電話:078-731-7301

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本