記録続出 ルービックキューブ関西大会

2016.3.22 13:47

よく見かける3×3×3の通常のルービックキューブだけでなく、より難易度の高い変型のパズルも登場

(写真3枚)

全面をいかに速く揃えるか競う「ルービックキューブ関西大会2016」が3月19日から2日間、「大東市立市民会館」(大阪府大東市曙町)で開催。キューブに情熱をかける約70名の参戦者たちが集結し、3種目で日本記録が更新された。

競技の流れはこんな感じだ。バラバラに崩されたキューブが蓋で隠された状態で机の上に置かれる。蓋を取ったら15秒間キューブを見ることができ、専用の計測機械「スタックタイマー」に両手を置いて離すとタイム計測開始。全面が揃ってスタックタイマーに両手を置くとタイマーが止まり、審判が確認し1回の試技が終わる。それを5回行い、最速と最遅を抜いた3タイムの平均で順位が決まる。それぞれ制限時間も定められている。

会場内はカシャカシャとルービックの回転音が鳴り、緊張感が漂う。参加者は待機席でもずっと練習
会場内はカシャカシャとルービックの回転音が鳴り、緊張感が漂う。参加者は待機席でもずっと練習

カテゴリーは通常のルービックキューブ部門をはじめ、片手で揃える部門、足で揃える部門など18種目。複数個のルービックキューブの配置を見て覚え、目隠しをして一気に揃える「複数目隠し競技」など、超人的な競技もある。パズルの揃え方には一定のルールがあり、いかに正確に順序良く解いていくかがカギ。隣で好タイムが記録されたりするとプレッシャーがかかり、精神の乱れが直ぐにタイムに影響する。

無駄のない回転と正確な面揃えで、過去の記録を0.8秒上回る27秒53で日本記録を樹立した伊藤さん
無駄のない回転と正確な面揃えで、過去の記録を0.8秒上回る27秒53で日本記録を樹立した伊藤さん

この日、3×3×3の通常のルービックキューブより複雑な4×4×4キューブ部門で優勝し、日本記録を樹立した伊藤崚さん。「率直にうれしい。リラックスして挑めたのがカギになった。4×4×4キューブだけでなく、もうひとつ優勝した5×5×5キューブも極めて、さらに記録を伸ばしていきたいです」と次なる目標を語った。また伊藤さん以外にも今回、スクエア1部門で髙岡誠さん、スキューブ部門で岡田典之さんが日本記録樹立。2016年10月にはアジア大会、2017年には世界大会も開催されるため、情熱をかける彼らの活躍に大いに期待したい。

取材・文・写真/岡田由佳子

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