嵐山で話題のスポーツSUPを体験

2016.5.26 20:00

私有地や船のコースを邪魔しないよう、ルールを守って大堰川をクルーズします

(写真7枚)

保津川下りや屋形船が人気の観光スポット嵐山(京都市右京区)に、新アクティビティ「京都SUP」が5月からスタート。スタンドアップパドル(STAND UP PADDLE、略称SUP)と呼ばれるサーフボードの上に立ってパドルで漕ぎ、渡月橋から北側をのんびりクルーズできるように。その様子を目撃した観光客から注目を浴び、問い合わせが多数寄せられているそう。

ハワイが発祥のSUPは、サーフィンのように波に乗ったり、ゆったり湖や川でも楽しむことができ、日本でも広がりつつあるスポーツ。代表の西村巴矢人さんは「最初にSUPを体験したときに、すぐに僕も子どももできるようになり、もっといろんな人にも楽しんでほしいと思ったんです」。そこで地元京都周辺でSUPを楽しめる場所をリサーチし、街からもアクセスが良く、大自然と歴史的重要文化財を同時に堪能できる嵐山の大堰川が適していると確信。入念な準備期間を経て、実現したのです。

西村さんが水上で撮ってくれた写真を自由にダウンロードできるサービスも好評。スマホの防水ケースの無料レンタルも
西村さんが水上で撮ってくれた写真を自由にダウンロードできるサービスも好評。スマホの防水ケースの無料レンタルも

約2時間のコース5,500円では、ボードや乗り方などの説明と練習を約20分学んでから水上へ。初心者向けに考案されたオリジナルのボードは、長さ3m近くある大きなもので幅も広く安定感があるもの。最初はヒザをついて漕ぎながら、慣れてきたらゆっくり立って川を進んでいきます。その後は少し上流まで移動したり、水際で営業している「琴が瀬茶屋」で、川を眺めてほっこり休憩も(各自実費)。美しい自然を眺めつつ、バランスをとるために自然と体幹を使っているので、程よい疲労感もあり、清々しい気分に。

「琴が瀬茶屋」でブレイク。写真のあまごの天ぷら、みたらし団子ほかソフトとドリンクも。「初めての方は一旦こうして足を休めてあげると、意外と後半スムーズに漕げるようになることが多いんです」と西村さん
「琴が瀬茶屋」でブレイク。写真のあまごの天ぷら、みたらし団子ほかソフトとドリンクも。「初めての方は一旦こうして足を休めてあげると、意外と後半スムーズに漕げるようになることが多いんです」と西村さん

基本的には水に濡れることなく楽しめますが、ふざけたり、指示に従わない場合は落ちることも。安全を優先するため、ライフジャケット着用、4人までの少人数制になっており、川の状態や天候によっては中止に。ほかにも桂川や琵琶湖でもできるこのSUPクルーズ。基本的に水・土・日曜の営業ですが、空いていれば別の曜日でも可能。新しい嵐山の楽しみ方として、夏にかけて広がりそうです。

取材・文/天見真里子

「颯浮(さっぷ)~KYOTO SUP TRIP」

日程:水・土・日のみ営業(応相談)
一回最大4名まで、少雨決行(安全上問題がある場合は中止)
料金:5500円(約2時間、道具のレンタル、ガイド料、保険料含む) ※完全予約制

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