和菓子の新世代と老舗、京都に集合

2016.5.30 18:00

和菓子のイメージを覆すような、デザインのものも登場

(写真2枚)

新しいデザイン和菓子や老舗による新展開などを紹介する和菓子イベント『山滴る、甘党市2016』が6月19日、「元・立誠小学校」(京都市中京区)で開催される。

昨年の第1回目は「恵文社一乗寺店」(京都市左京区)のイベントスペースで行われたのだが、「行列ができて、すぐに商品が売り切れてしまい、伝説に残るイベントと言われました」と、企画メンバーであり、老舗甘味処「梅園」の3代目・西川葵さん。ほかに丸太町の書店「誠光社」の堀部美奈子さん、五条でギャラリー「bgm」の大久保加津美さん、ライター松永大地さんの和菓子好き4人が企画・運営を担当する。

「昔ながらのおいしさを知ってもらうのはもちろん、今までのイメージを覆すような和菓子も次々生まれてきていることを知るきっかけになれば」。と新世代の和菓子店が勢揃いするこのイベント。昔ながらの製法や素材にこだわりつつも、モダンなデザインの干菓子・落雁を作る「UCHU wagashi(ウチュウワガシ)」や、ココナッツを羊羹と組み合わせた「蒼穹(そうきゅう)」などが登場。

干菓子、わらびもち、みたらし、琥珀など、さまざまな和菓子が登場する
干菓子、わらびもち、みたらし、琥珀など、さまざまな和菓子が登場する

老舗も伝統を引き継ぎつつ、いろんな試みを打ち出しており、「京菓匠 鶴屋吉信」から昨年誕生した「IRODORI」ではパステルカラーの琥珀を生み出したり、「千本玉壽軒」がデザイナーによる文房具店「裏具」とのコラボ商品を手掛けたり、「和菓子の今」を堪能することができるラインアップに。今回は会場が広くなって店舗数が増えたのはもちろん、和菓子作りのワークショップや、文筆家・甲斐みのりさんによる「和菓子店のパッケージ展」や「和菓子の道具、仕事展」などの展示、また和菓子をさらに楽しむために、器や懐紙などのショップも参加する。入場料500円(甘党市読本&ご近所和菓子マップ付き)。

 

和菓子店:甘味こしらえ しおや(石川)、UCHU wagashi、うめぞの CAFE & GALLERY、御菓子丸、おやつ職人 まっちん(岐阜)、鍵善良房、亀屋良長、京菓匠 鶴屋吉信 IRODORI、京都町家 あめんぼ堂、黒船(東京)、Crochet、千本玉壽軒、蒼穹、大国屋(静岡)、ニセコ松風(北海道)、まほろ堂 蒼月(東京)、丸亀町おみやげものプロジェクト委員会(香川)、森のおはぎ(大阪)
出店その他:木と根、今宵堂、すすむ屋茶店(鹿児島)、誠光社、たつみ茶園(奈良)、辻徳、藤田美智、豆花(香川)、和菓子サロン一祥

※都道府県を表記しているもの以外は京都

『山滴る、甘党市2016』

日程:2016年6月19日(日)
時間:11:00〜16:00
場所:元・立誠小学校(京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2)
料金:入場料500円(甘党市読本&ご近所和菓子マップ付き)

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