岩田剛典「夢がひとつ叶った瞬間」

2016.6.6 18:00
(写真5枚)

「表現者としての軸はダンスから始まっている」(岩田剛典)

──この映画の完成版を見たとき、岩田さんの率直な感想はどうでしたか?

すごく純粋に、心温まるいい映画だなって。なかなか初号試写って観ても、自分の芝居ばっかり気になって、ストーリーが入ってこないですけど、でも、この映画はそんなこともなく、すごく純粋な気持ちで見ることができて。自信をもって、人に勧められる映画になりました。

──EXILEや三代目J Soul Brothersのほかのメンバーにも勧められる、と。

メンバーは勝手に観てくれたらいいなぁ・・・という感じですかね。個人活動の証でもあるので、がんばったってことは伝えたいんですが、作風的になかなか難しいですね(笑)。「観て!」っていうのは。

──なるほど。では、主演映画という点ではどうですか?

それはもう、感動しました。間違いなく、夢がひとつ叶った瞬間でもあったので。公開されると、また気持ちも変わってくると思うんですけど。撮影してたのがちょうど1年くらい前だったんですね。その当時の高畑さんと僕、そして、今の高畑さんと僕、それぞれ周りの環境も変わってきているので、去年のあのタイミングでなければ撮れなかっただろうし、そういうことをいろいろ考えると、やっぱり運命的な作品なんだと思います。僕自身は、初主演がこの『植物図鑑』で幸せな経験をさせてもらったと思っています。

映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』© 2016「植物図鑑」製作委員会
映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』© 2016「植物図鑑」製作委員会

──今回は俳優として映画に出演したわけですが、岩田さんにはダンサー、パフォーマーという面もあります。表現という点でお聞きしますが、俳優の難しさや面白さ。また、パフォーマーとの違いというのを、どんなところに感じてますか?

そうですね、僕のなかでは真逆の職業ですね。パフォーマーという職業も、もともと僕はダンサーだったんですが、今のパフォーマーというのは、ダンサーとも正直ちょっと違うことになってきてて。グループ自体の在り方も、求められるものも年々変わってきてるわけで。今は意識としては、ダンスよりもエンタテインメントになってますね。でも、ダンスは自分のルーツでもあるし、そもそもダンスからこの世界に入ってきた人間なので、それがあるからこそぶれずにいられる自分が絶対にあるんです。表現者としての軸はダンスから始まっているというのは、自分にとって大前提ですね。

──なるほど。

ただ、僕はずっとグループ活動をしている人間なので、俳優活動というのは個人活動にあたるわけです。なので、ほかの現場にひとりで行くというのは、結構シビれるものがあるんですよ。やっぱり刺激にもなるし、成長もさせてくれると毎回思います。それに、お芝居というフィールドでいくと、作品が変わるたびに全然違う役柄なので、表現の仕方が全然違うんですね。それはもう、単純に楽しくて仕方ないですし、今はまだ俳優としての「芝居論」とか話せないですけど、今はどんな役でも楽しんでやれてます。

──かなり成長させてくれるものという。

そうですね。毎回勉強させてもらってますし、特に今回は主演という立場で参加させてもらったので、映画が作られていく過程も、普段よりもより深く、濃く、見させてもらったので。間違いなくこれからの活動にも活きてくる、いい経験になりました。

──そんな初主演映画ですが、いよいよ6月4日に公開されます。メンバーもそうですが、いろんな方から、いろんな感想が届けられると思いますが。

ホント、ドキドキですね。公開されるのが。こればっかりは開けてみないと分からないんで。でも、すごく楽しみです!

映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』

2016年6月4日(土)公開
監督:三木康一郎
出演:岩田剛典、高畑充希、ほか
配給:松竹

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本