大阪に兵馬俑展、注目は撮影スポット

2016.7.5 07:00

兵馬俑10体。その身分や役職とともに一つひとつ衣装、髪型、ポーズも異なる

(写真8枚)

東京・九州で計60万人以上を動員した『特別展 始皇帝と大兵馬俑』が「国立国際美術館」(大阪市北区)で7月5日から始まる。

人気の秘密は何といっても、10体(うち日本初公開が3体)の兵馬俑(へいばよう)を間近で鑑賞できること。重さ1体約300kg、その表情やポーズ、衣装の細部まで緻密に表現された土製の人型は圧巻の迫力で、当時の人々の息吹を感じられそうなほど。

国立国際美術館長の山梨俊夫さんは「見どころはたくさんあるが、まずは難しいことを考えず、兵馬俑を楽しんでほしい。2,200年も前にこんなにもリアリスティックな彫刻が作られたこと、古代の人々の暮らしに想像を巡らすことに意味があると思う」と語った。また、本物さながらの兵馬俑レプリカ60体がずらりと並ぶフォトスポットにも注目を。同展覧会のためにわざわざ現地で制作され、その配置も現地の「兵馬俑坑」を再現。軍団に仲間入りした気分で撮影できるとあって、人気となりそうだ。

本物の90%の大きさで作られたレプリカ。一緒に並んで写真が撮れる貴重な機会
本物の90%の大きさで作られたレプリカ。一緒に並んで写真が撮れる貴重な機会

さらに、小国だった秦が天下統一する軌跡を辿れる数々の宝物や、統一後の帝都・咸陽がいかに発展した都市であったかを示す壁画やL字型水道管といった出土品など、中国の国宝級もの24点を含む全124点を展示。また、兵馬俑をモチーフにしたマスキングテープや付箋などのグッズ、中国春秋戦国時代を描いた大人気マンガ『キングダム』の展示スペースも見逃せない。

イラストレーター・井上涼が手掛けた兵馬俑
イラストレーター・井上涼が手掛けた兵馬俑柄のマスキングテープなど、かわいらしいグッズも

取材・文・写真/浅野はるか

『特別展 始皇帝と大兵馬俑』

日程:2016年7月5日(火)~10月2日(日)
時間:10:00~17:00(金曜は~19:00)※入館は閉館30分前
※月曜休、7/18と9/19は開館
会場:国立国際美術館 (大阪市北区中之島4-2-55)
料金:1,500円、大学生1,200円、高校生600円、中学生以下無料
電話:06-6447-4680

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