奈良吉野山へ、近鉄の観光列車が公開

2016.8.3 17:00

客車は1号車28名、3号車37名、定員65名で、ゆったりとした座席を有する

(写真5枚)

「上質な大人旅」をコンセプトに9月から運行を予定している近畿日本鉄道の観光列車「青の交響曲(シンフォニー)」が、大阪府松原市の天美車庫で8月3日に報道陣に公開された。

大阪市内から桜の名所・吉野山までを結ぶ観光特急として運行される今回の車両。実は通勤電車として沿線では見慣れているえんじ色の6200系電車をベースに改造したもので、外装はクラシカルなデザインに、座席はすべて2列+1列のゆったりとしたデラックスシートへと変更。「建築系のデザイナーの方にデザインいただき、これまで近鉄にないデザインになりました」と広報担当者は話す。

座席幅は通常450mmのところ、480〜500mmと広めに。内装には、一部吉野産の竹材が使用されている
座席幅は通常450mmのところ、480〜500mmと広めに。内装には一部吉野産の竹材が使用されている

また3両1編成の真ん中2号車は、共用スペースとして利用できるラウンジ車両に。ソファからの目線に合わせて窓の位置や大きさを決めたと言い、「パイプ椅子を持ち込んで何度も回送列車に乗り込み、段ボールで窓を囲いながら位置や大きさを決めました」と開発メンバーは話す。

革張りのソファー20席が並び、ホテルのラウンジを彷彿させる落ち着いた空間。メニューを注文せずとも自由に利用ができる
革張りのソファー20席が並び、ホテルのラウンジを彷彿させる落ち着いた空間。メニューを注文せずとも自由に利用ができる

ラウンジで提供されるメニューは沿線の特産品を中心に、「柿の葉寿司」450円や「西吉野の柿スイーツセット」650円などの軽食やスイーツのほか、メニュードリンクも「吉野の地酒 飲み比べセット」1,200円や「地元ワイナリーの国産ぶどうジュース」450円など。テイクアウトして座席でいただくこともできる。

同列車は9月10日から大阪阿部野橋駅〜吉野駅間を運行。料金は運賃に加え、特急&特別車両料金として大人720円、子ども370円で、8月10日より発売される。

『青の交響曲(シンフォニー)』

日程:2016年9月10日(土)運行開始
料金:大人720円、子ども370円(別途要運賃)

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