姫路で解体直前の駅舎に700人が見学

2016.8.18 07:00

2日間の見学会には、10倍の倍率を勝ち抜いた地元住民や鉄道ファン、廃墟マニアなどがつめかけた

(写真6枚)

大阪万博よりも早い昭和41年に開通し、わずか8年でその生涯を終えた旧姫路市営モノレール「大将軍駅」。その取り壊し直前の8月13日・14日に一般見学会が開催された。

本見学会は、主催した手柄山交流ステーションの担当者が「見学会には定員の10倍以上の4000件を超える応募があり、当選者数を急きょ400人から700人に増やしました」と話すほどの人気ぶり。建物の4階をレールが貫通する元駅構内を係員の解説を聞きながら見学し、改札口やレール、駅名標など、参加者は思いおもいに写真におさめた。

営業当時に思いを巡らせながらシャッターを押す参加者
営業当時に思いを巡らせながらシャッターを押す参加者

建築から50年が経ち、40年以上使われなかったにもかかわらず、まだ使えそうなほど頑丈に見えるホームなど、参加者からはその姿に驚くとともに解体を惜しむ声が。 姫路市から参加した原聡さん(48歳)は「子どもの頃、この近くに住んでいて、モノレールに乗ったことを覚えている。このように斬新な駅はほかにない。観光資源として残ってほしかったが残念」と別れを惜しんだ。

取材・文・写真/合楽仁美

見学会に参加した原聡さん(右)。当時、同級生が大将軍駅上層階のアパートに住んでいたという
見学会に参加した原聡さん(右)。当時、同級生が大将軍駅上層階のアパートに住んでいたという

旧姫路市営モノレール「大将軍駅」

住所:姫路市高尾町96 高尾アパート内

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