Crystal Kay「自分に自信がなかった」

2016.10.10 12:00

今年2月には3年ぶりのツアーにて大阪でライブをしたCrystal Kay

(写真2枚)

「これからは、人のために歌うんだと思う」(Crystal Kay)

アメリカに行って初めて、自分に自信が無いことに気づいたという彼女。自信の無さには、自分が「ハーフ」だということも要因にあったという。「小さい頃、アメリカ人と韓国人のハーフってあんまりいなくて。どこか自分は違うんだって、ポジティブな考え方ができなくて。それが結構歌にも出てたんだと思う。なんかパッとしない感じがあるって、ずっと母にも言われてたんです。そんななか、ニューヨークでいろんな人と話してるときに、『君はアメリカ人と韓国人のハーフで、日本で育ったという3つのカルチャーを持ってて、日本語と英語で歌えてキャリアがあるのに、なんでそんなに自信がないの。もっと自分のこと誇りに思ったほうが良いよ』って言われて。そういう考え方をしたことがなかったんですけど、あ、そうだよな、もうちょっと自信を持った方が良いんだなって思えるようになったんです」。

「『Lovin' You』はウエディングソングにもぴったりなので、定番曲になればうれしいですね」と語るCrystal Kay
「『Lovin’ You』はウエディングソングにもぴったりなので、定番曲になればうれしいですね」と語るCrystal Kay

自分に自信を持ち始め、刺激的なニューヨークでの生活も充実。なにかを形にしてから日本に帰りたいという思いから、ワンマンライブをすることに。ギタリストを紹介してもらったり、会場をセッティングしたりと、すべて彼女自身で手配。ライブ当日はソールドアウト、リクエストに応えて急遽2日間開催し、アメリカでの初めてのライブに手応えを感じたという。

「初めてアメリカのお客さんの前でライブをするっていうので、すっごい緊張しました。でも、とにかく聴いてもらいたい!っていう素直な気持ちで挑めたので、今までで一番良いライブだったんじゃないかなっていうくらい気持ち良かった。お客さんもほんと楽しんでくれて。それで『なんだ、やればできるじゃん』って思って、すごい自信がついたって感じでしたね。ああ、自分を強くする旅だったんだと思って。帰国してすぐテレビの生放送で歌ったんですけど、それを観た友達が『歌が違うよ、変わった』って言ってくれて、よっしゃ!って思って。自信がついて、声も一皮剥けたんだと思う。私がやってるJ-POPは私にしかできないんだなってそういう気持ちになりました」。

帰国後は気持ちも新たに、「Crystal Kay第2章」をスタート。そして今年9月14日、ドラマ『ノンママ白書』の主題歌となったシングル『Lovin’ You』をリリースした。「ドラマがアラフィフの女性が頑張ってるっていうテーマだったので、この曲は頑張る女性のための応援歌。私のアングルからだと見守るっていう感じで、今年30歳になったから歌えるのかなって思います。私がちょうど悩んでるときに、キャリアとか全然関係ない友だちもみんな同じ悩みを抱えてて。じゃあ私がそれを代弁して元気にしようと思ったのがきっかけで、今までは自分のために歌ってたけど、これからは人のために歌うんだと思いますね」。

Crystal Kay『Lovin' You』

プロデュース・作詞:松尾 潔 作曲:坂詰美紗子
2016年9月14日(水)発売
CD+DVD(初回限定盤) UICV-9208 1,700円(税別)
CD(通常盤) UICV-5056 1,200円(税別)

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