真琴つばさ「新納慎也さんはやさしい人」

2016.12.9 07:00

11月25日に誕生日を迎え、「未来を落ち着いて考えられるようになりました」と真琴つばさ(大阪市内)

(写真4枚)

宝塚歌劇団を退団後もエンターテイナーぶりを発揮し、舞台やテレビで幅広く活躍する元月組トップスター・真琴つばさが、初のカバーアルバム『眠れない夜にあなたのそばにいたい』を11月23日にリリース。そのうちの収録曲には、NHK大河ドラマ『真田丸』での好演が光った俳優でシンガーソングライターの新納慎也(にいろしんや)がプロデュースした新曲『Desert Rose』も。「今年は一年歌に恵まれ、ずっと譜面を持ち歩いていました」と充実の表情を見せる真琴に話を伺った。

──6年ぶりのニューアルバム、どのような1枚を目指されましたか?

私もある程度年齢を重ねて、皆様の「元気ドリンク」から「携帯カイロ」のように寄り添える存在でありたいなと思うようになってきました。そこで「そんな私に合う曲は?」と音楽関係者の方などにリクエストを募ると、集まってきた曲がまさに夜眠れないときに聴くようなしっとり系が多かった。大きく分類すると、シャンソンも含めて別れを歌った「女歌」と、男のやせ我慢を象徴するような「男歌」に。以前、沢田研二さんの『サムライ』を歌った時も、「男のやせ我慢の歌が似合う」と言われたんです。男役だっただけに、自然と男心は分かりますね(笑)。

──『酒と泪と男と女』もまさに、ですね。カラオケで歌ったことも?

私、カラオケは行かないんです。だからほとんどの曲が歌うのは「初めまして」。井上陽水さんの『いっそ セレナーデ』、さだまさしさんの『案山子』は、唯一私から控えめにプレゼンしたのが通りました。『案山子』は亡くなった父へのオマージュでもあります。歌詞の中の情景が、宝塚歌劇団に入った娘を想う父の気持ちと重なるんですよ。もう30年ぐらい経ったので、ようやく歌ってみる気持ちになれました。

12月10日17時から、「タワーレコード梅田NU茶屋町店」でCD発売記念のトーク&サイン会を開催。「初めてだから緊張します」
12月10日17時から、「タワーレコード梅田NU茶屋町店」でCD発売記念のトーク&サイン会を開催。「初めてだから緊張します」

──それらの曲も含めて、眺めてみると1970年代、80年代のカバー曲が多いですね。

この時代の曲って何気なく聴いていただけでも、私たちの世代は覚えてますよね。ですので、ちゃんと聴いたつもりはなかったのに歌えてしまうという。この時代の歌は、色褪せない艶やかさが魅力。りりィさんの『私は泣いています』ではジャズ風のウッドベースから入ったりと、前奏のアレンジからしびれるものが多いです。中島みゆきさんの『わかれうた』のスパニッシュアレンジも大好き。スパニッシュというとつい血が騒ぎますが、今回はなるべく熱さを抑えた私をお見せしたい、と思って取り組みました。

真琴つばさアルバム『眠れない夜にあなたのそばにいたい』

2016年11月23日(水)発売
通常版(CD1枚)VICL-64680/3,000円(税抜) 生産限定盤(CD+DVD) VIZL-1084/4,700円(税抜)
JVC ケンウッド・ビクターエンタテインメント

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