漫画家16人が参加、ルーヴル監修の特別展「9番目の芸術」

2016.12.1 08:00

『ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~』

(写真13枚)

フランスにおいて「第9番目の芸術」として評価されている「漫画(=バンド・デシネ)」をテーマにした、ルーヴル美術館監修の特別展『ルーヴル No.9 〜漫画、9番目の芸術〜』が、12月1日から「グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル」(大阪市北区)にて開催される。

フランスには「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」・・・といった芸術が8つ存在。21世紀に入り、「ルーヴル美術館」が現代アートとして「漫画」に注目し、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦や、『孤独のグルメ』の谷口ジロー、『鉄コン筋クリート』の松本大洋ら日本の漫画家7人を含む、フランス内外の漫画家たち16人が、ルーヴルをテーマに独自の自由な表現で作品を描くというプロジェクトを2005年からスタート。この展覧会では約300点の原画やネーム等の資料、特別映像などでその魅力を伝える。

荒木飛呂彦が描いた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。美術館所蔵作品の彫刻「瀕死の奴隷」と同じポーズをしている
荒木飛呂彦が描いた『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。美術館所蔵作品の彫刻「瀕死の奴隷」と同じポーズをしている

ルーヴル美術館の守り神ともいえる『サモトラケのニケ』や、レオナルド・ダ・ヴィンチの名作『モナ・リザ』など所蔵の名作の数々が、それぞれの漫画に登場。美術館に訪れた人の体験を描いたルーブル美術館の「表の顔」についての作品もあれば、建物に宿る不思議な世界を描いた「裏の顔」についての作品など、さまざまな視点で描かれた漫画が全3章構成で展示され、じっくりと読み入ってしまうほどのボリュームに。芸術品として展示されているといえ「漫画」であるためにわかりやすく、芸術に詳しくなくても楽しめる内容となっている。

パリの美術館巡りをする日本人漫画家の体験を描いた、谷口ジローの『千年の翼、百年の夢』
パリの美術館巡りをする日本人漫画家の体験を描いた、谷口ジローの『千年の翼、百年の夢』

ルーヴル美術館文化制作局のファブリス・ドゥアール氏は「本展は、展示作品がページ原画、つまりバンド・デシネ作家や日本の漫画家の作品であり、それらを描いたのが現在も活躍するアーティストだという点で、非常に独創的な企画。また16人の漫画家の作品が一堂に集まるという意味でもほかに類を見ない展覧会だと思う」と話す。期間は来年の1月29日まで。料金は一般・大学1600円、高中生1200円、小学生600円。

本展について話すルーヴル美術館文化制作局のファブリス・ドゥアール氏
本展について話すルーヴル美術館文化制作局のファブリス・ドゥアール氏

ルーヴル美術館特別展『ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~』

期間:2016年12月1日(木)~2017年1月29日(日)
時間:11:00~18:00 ※入場は17:30まで ※12/31・1/1休
会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ(大阪市北区大深町4-1)
料金:一般・大学1600円、高中生1200円、小学生600円
※未就学児童は無料
電話:050-5542-8600(ハローダイヤル、8:00~22:00、年中無休)

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