熊野古道、スペインで人気の理由とは?

2016.12.14 12:00

「熊野古道」を実際に歩いている人はもしかすると、日本人よりも海外からの観光客の方が多いかも

(写真4枚)

この密接な関係は、スペインの巡礼者が「熊野古道」を意識するきっかけに。田辺市で配布されているパンフレットは英語・中国語のほか、一部はスペイン語のものも準備されている。ちなみに「共通巡礼手帳」が始まって2年弱ながら、すでに約450人が達成。熊野古道は2泊3日が目安となるが、スペインの道はすべて歩けば約800キロ、約1カ月かかるとあって、お金も時間も必要。その数が決して少なくないことが分かるだろう。

漫画家・荒木飛呂彦先生がデザインした「和の守」初穂料2000円。表面には八咫烏。通常のお守りよりも少し大きなサイズに
漫画家・荒木飛呂彦先生がデザインした「和の守」初穂料2000円。表面には八咫烏。通常のお守りよりも少し大きなサイズに

この巡礼にちなんで、「熊野本宮大社」では、漫画家・荒木飛呂彦先生がデザインを手掛けた「和の守」も今年9月から授与を開始。表面には八咫烏、裏面には「サンティアゴ」の象徴・貝殻、道、また癒やしをを表現するラベンダーが描かれており、日本とスペインをはじめ、世界中が「和合」するようにという思いが込められているものだ。ほかにも、和菓子店「菓心 富美堂」ではチョコレートに田辺産の梅とネーブルを合わせた新スイーツ「熊野古道・サンティアゴへの道」を考案するなど、知らず知らずのうちに「サンティアゴ」を意識する機会が多くなりそうだ。

パッと見はおまんじゅう。濃厚な味わいの「熊野古道・サンティアゴへの道」は1個200円
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