鹿殺し再演、当時高校生がヒーロー役

2016.12.8 17:00

「演劇が好きなったのは劇団鹿殺しに入ってから」と話すオレノグラフィティ(10月20日、大阪市内)

(写真2枚)

関西出身ながら、今では東京を中心に活動する劇団鹿殺しが、今年で活動15周年を迎え、続けざまに記念公演を上演している。第3段となる『イメージ —キル・ザ・キング—』では彼らの原点回帰となる小劇場公演を東京と大阪で開催。劇団メンバーで音楽を担当するオレノグラフィティに話を聞いた。

小学生からずっと演劇クラブに在籍していたというオレノ。そんな彼が、17歳の時に初めて観た鹿殺しが本作だ。「この作品を初めて見たとき、結構衝撃的な作品で、演劇という概念を根底から覆されたぐらいの衝撃を受けた」という。これをきっかけに劇団に入団し、オレノの人生を変えた本作。今回の再演にあたって劇中のヒーロー・人造人間のロキ夫役を演じることになり、「まさか自分がロキ夫をやる人生があるとは思ってはなかったので、ちょっと笑っちゃいましたね」と心境を話す。

「まさか自分がロキ夫をやる人生があるとは思ってはなかったのでちょっと笑っちゃいましたね」と、劇中のヒーロー・人造人間のロキ夫役を演じるオレノグラフィティ
劇中のヒーロー・人造人間のロキ夫役を演じるオレノ

「筋書きは簡単なんです。宇宙人が来てそれから逃げるってだけの話なので。でもそのなかに、無駄がたくさんあるんですよね。突然わけのわからない坊主が出てきてしゃべりだしたり、途中でわけのわからん清涼飲料水のCMが始まったり・・・。当時舞台でそんなことやるってなくて、それがすごい熱量で押し寄せてくるから、これは間違いなく面白かったというのは残っていた」と高校生のオレノを釘付けにした本作。大阪公演は12月8日〜11日に「ABCホール」(大阪市福島区)で。チケットは、一般4,500円、ヤング券3,500円、各プレイガイドで発売中。

『image -KILL THE KING-』

作:丸尾丸一郎
演出:菜月チョビ
音楽:オレノグラフィティ
出演:菜月チョビ、丸尾丸一郎、オレノグラフィティ、橘輝、鷺沼恵美子、小沢道成(虚構の劇団)、ほか

日程:2016年12月8日(木)〜11日(日)
会場:ABCホール(大阪市福島区福島1-1-30)
料金:一般4,500円、U-22 3,500円
電話:0570-200-888(キョードーインフォメーション)

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