市村正親、ひとりで8人分殺される

2016.12.25 14:00

来月チケット発売のミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』で8回も殺される市村正親

(写真1枚)

市村正親主演のミュージカル・コメディ『紳士のための愛と殺人の手引き』が、来年全国4カ所で上演。「市村正親、8回殺される?!」とインパクトあり過ぎなキャッチで、すでに注目を集めている。

2014年に、アカデミー賞の演劇版ともいえる「トニー賞」で、作品賞を始め主要な賞を獲得した本作。20世紀初頭のイギリスを舞台に、突然爵位継承権を得た青年・モンティが、地位と財産を得るために上位継承者の8人を殺していく・・・とだけ説明すると、金田一耕助シリーズの横溝正史的おどろおどろしい世界かと思うだろう。しかし軍人から女優まで個性的な8人が、ことごとく歌と踊り付きでおかしな死に方をする上に、その全員を1人の男優が演じるという荒唐無稽な演出で、不謹慎さなど忘れて笑ってしまう世界になっている。

その「一人八役」を務めるのが、日本ミュージカル界のトップをひた走り続ける名優・市村。現在全国を巡回中のミュージカル『ミス・サイゴン』では、物語のキーマンを日本初演から24年にわたり演じ続け、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』では、厳しくもチャーミングな靴職人・麻田を大きな振り幅で好演するなど、その演技の引き出しは無限大。容姿も性格もバラバラな人々を見事に演じ分けつつ、何ともユーモラスな死に様を見せてくれるはずだ。市村を8回殺すモンティ役はWキャストで、ウエンツ瑛士と柿澤勇人というミュージカル界期待の男優2人。大阪では「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で5月4日~7日に上演され、チケットは2017年1月15日から各プレイガイドで発売される。

文/吉永美和子

ミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』

脚本・歌詞:ロバート・L・フリードマン
演出:寺﨑秀臣
出演:市村正親、ウエンツ瑛士(Wキャスト)、柿澤勇人(Wキャスト)、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、ほか

日程:2017年5月4日(木)〜7日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区茶屋町19-1)
料金:S席13500円、A席9000円、B席5000円
電話:06-6377-3800
※チケットの発売は、2017年1月15日(日)より

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本