作家の幼少期と大人の絵を比較、大阪で

2016.12.28 12:00

中原浩大《1966.1 (4才)》 33.5×52.8cm 画用紙にクレパス, 水彩, ホッチキス ※参考図版(1月7日〜、ギャラリーノマル)

(写真1枚)

1980年代後半から90年代前半にかけて、玩具のブロック、編み物、美少女フィギュアなどの多様な素材を駆使した彫刻作品を発表し、芸術の概念を拡張してきた中原浩大。約3年半ぶりの個展は、幼少期から現在までの「絵」がテーマ。『Educational』と題して2017年1月7日から「ギャラリーノマル」(大阪市城東区)で開催されます。

2000年代後半からは、ツバメをモチーフにした写真作品、アイロンビーズを用いた平面作品、ドローイングなどで個展を開催した中原。2013年には郷里の「岡山県立美術館」で、「自己模倣」と題した大規模個展を行いました。

今回は、画廊1階のメインスペースに中原の幼少期の作品が並び、2階レセプションルームでは大人になってからのドローイングを展示します。その意図は何でしょう。展覧会タイトルの「Educational」から、教育や既成概念が人間に与える影響を探ることが窺えます。あるいは、外的影響を超えて一個人に脈打つ一貫性を見出そうとしているのかもしれません。いずれにせよ中原浩大らしい、美術の枠組みに一石を投じる試みとなるでしょう。

文/小吹隆文(美術ライター)

『中原浩大 Educational』

期間:2017年1月7日(土)〜2月4日(土)・13:00〜19:00 日・祝休 ※12/30〜1/3休
会場:ギャラリーノマル(大阪市城東区永田3-5-22)
料金:無料
電話:06-6964-2323

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