明和電機と組み新境地 トクマルシューゴ

2017.1.12 08:00

全国ツアーを開催中のトクマルシューゴ

(写真1枚)

近年は楳図かずお原作のミュージカル『わたしは真悟』や、橋本愛主演の映画『PARKS パークス』の音楽を手がけるなど、活動の幅を広げているミュージシャン・トクマルシューゴ。4年ぶりの新作となったアルバム『TOSS』を引っさげたツアーを開催中で、1月22日には「梅田 Shangri-La」(大阪市北区)でライブをおこなう。

アルバム『TOSS』は、これまでのようにすべての楽器の演奏、録音からミックスまで1人で行う宅録中心だった制作スタイルから一転、オーケストラとの共演や他アーティストとのコラボレーション、ウェブサイトに世界中から寄せられた膨大な音素材を使って完成させたユーザー参加型楽曲など、曲ごとに彼ならではの実験的なアイデアが詰めこまれたコンセプトソングブックに。「元々は、ひとつの曲がアルバム分くらいの濃厚さを持つ曲を、時間をかけてずっと作りたかったんです。なので、『アルバムを作りたい』という思いからスタートしたものではなく、これまでと少し感触が違いました」と、新たな感覚で作品制作に取り組んだという。

なかでも、オタマジャクシ型の楽器「オタマトーン」など、ユニークな玩具を開発するアートユニット・明和電機の製品を使って作られた楽曲『VEKTOR』はネットでも話題に。「明和電機のことは昔からファンだったので、いつかあの楽器たちを自分の楽曲に使ってみたい、という思いが叶ってうれしかったですね。ひとつひとつの楽器自体も見た目がユニークですし、実際に間近で音を一気に鳴らすと迫力がありますよ」と、念願のコラボについて語った。

最近では映画やミュージカルなど、音楽を作品に添える活動も。「演出家や監督の発想とイメージを受け取って、それを自分なりのイメージで作ってみる、というのは自分にはなかったものが生まれることが多いので、それがいつも新しい体験となって面白いですし、勉強にもなります。今後もいろんな人のアイデアを形にしていくことが出来たら幸せです」と、今回のアルバム同様、1人ではなくいろんな人とともに音楽を作るようになり、トクマルシューゴ自身、さまざまな発見や挑戦があったようだ。

そんななかで開催されているアルバムのリリースツアー。ライブもやはり発見や挑戦の連続だという。「アルバムの楽曲を実際にライブでやるのはかなり難しく大変です。ただバラバラだった音の欠片が、バンドサウンドとなってまとまってバンと出た瞬間のあの感触は、アルバム作りには体験できなかったことで、最高の体験」と言い、生演奏だからこそのおもしろさ、音楽の自由さを彼のライブで実感してみたい。大阪でのライブは1月22日「梅田Shangri-La」にて。

『Shugo Tokumaru new album “TOSS” release tour 2016 -2017』

日時:2017年1月22日(日)・18:00〜
会場:梅田Shangri-La(大阪市北区大淀南1-1-14)
料金:3500円(オールスタンディング、ドリンク代別途要、整理番号順)
電話:06-6535-5569(SMASH WEST)

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