「王家の紋章」愛が強すぎる新妻聖子

2017.1.30 07:00

舞台化の話を聞いて「神聖なところに足を踏み入れてしまう恐ろしさみたいなのがあった」と新妻

(写真2枚)

1976年から40年以上も続く少女マンガ『王家の紋章』が、昨夏に初ミュージカル化。チケットが即日完売するほど注目を集めた舞台の再演が5月、大阪に初上陸する。生粋の王族(王家の紋章ファンの総称)という出演者の新妻聖子が大阪市内で会見を開き、作品への愛を語った。

「えっ! 実写化して良いの?」と舞台化の話を聞いたときは驚いたと話す新妻。それもそのはずで「原作本はまるで聖書のようなもの。子どもの頃から繰り返しセリフを反すうして、ほぼ全部暗記しているぐらい読み込んでいた」というほどのマニアだ。初演の稽古中も「いろんな人が役柄の方向性に迷うと『ちょっと聖子ちゃん、聞いて良い?』って。演出の荻田さんまでも時々『ここどうなってたっけ』とか・・・、王家の紋章ウィキペディア化していたんです」とうれしそうに話す。

新妻が元AKB48の宮澤佐江とWキャストで演じるのが、現代から古代エジプト時代にタイムスリップする主人公のキャロル。「ヒロインの魅力が全部つまった主人公ですね。私たちが思い描くプリンセス像を体現したような金髪美少女で、頭がよくて、大きい相手に向かっていく勇敢さがあるのに、腕をつかまれ『あっ』とさらわれる感じ。よくわからないけどモテて、同性から見るとちょっとイラッとする要素も」と、微妙なバランスが魅力と分析する。

40年以上続く少女マンガ『王家の紋章』のミュージカル版に出演する新妻聖子。作品への愛が強く、うれしさのあまり初演の稽古では笑いが止まらなかったという(大阪公演は5月)
40年以上続く少女マンガ『王家の紋章』のミュージカル版に出演する新妻聖子。作品への愛が強く、うれしさのあまり初演の稽古では笑いが止まらなかったという(大阪公演は5月)

本作は、キャロルがエジプト王と恋に落ちる歴史ロマンス。演じるにあたっては、「気品とか、エジプト王が一目惚れする何か特別なオーラを持っている。タイムスリップする前というのは40年前の現代なので、あの時代特有のレトロ感も死守したい」と話した。大阪の観客に向けては、「衣裳もセットも原色で派手なので、たぶん好きだと思う(笑)。女性が好きなものがてんこ盛りで、壁ドン、顎クイ・・・。原作を知らなくてもひとつの娯楽作品としてお楽しみいただけます」とメッセージをおくった。大阪公演は5月13日から31日まで「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席13500円ほか、2月4日から各プレイガイドで発売される。

『王家の紋章』

原作:細川智栄子 あんど芙~みん「王家の紋章」(秋田書店「月刊プリンセス」連載)
脚本・作詞・演出:荻田浩一
作曲・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
出演:浦井健治、新妻聖子/宮澤佐江(Wキャスト)、宮野真守/平方元基(Wキャスト)、伊礼彼方、矢田悠祐、愛加あゆ、出雲綾、木暮真一郎、濱田めぐみ、山口祐一郎、ほか

日程:2017年5月13日(土)〜31日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区)
料金:S席13500円、A席9000円、B席5000円
※未就学児入場不可
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場メインホール)
※チケットの発売は、2017年2月4日(土)より

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