佐渡裕オペラ、兵庫県内3会場で上演

2017.1.30 19:00

(左から)演出家のデヴィッド・ニース、佐渡裕、中村恵理(30日、大阪市内)

(写真3枚)

「兵庫県立芸術文化センター」(西宮市)で芸術監督を務める指揮者・佐渡裕プロデュースによるオペラ『フィガロの結婚』が7月に上演。それを前に30日、大阪市内で記者会見がおこなわれ、佐渡裕、演出家のデヴィッド・ニース、スザンナ役の中村恵理が登壇した。

今回の演目は、古今のオペラ・ブッファ(喜劇)の最高峰とされるモーツァルトの傑作。二転、三転するドラマを鮮やかに縫い上げるモーツァルトによる極上の音楽は、人気の序曲はもちろん、アリア、重唱、どこをとっても全てが名曲で聴きどころだという。モーツァルトを愛してやまないという佐渡は「今回の『フィガロの結婚』はずっと、神様が与えてくれたんじゃないかと思うような音に包まれている。哀しみであったり怒りであったり、最初の序曲からそれぞれのキャラクターが生き生きと描かれているところが、このオペラのすごいところだと思います。ケルビーノのように男性の役を女性が演じるなど宝塚歌劇に通じるものもあるし、衣装の早替えもあったり、ほんとにたくさんの要素がこのオペラのなかに含まれている」と、その魅力を語った。

「ジョークも色っぽいこともくだらないことも一緒にやっていける演出家のニースさんは、本当に素晴らしい演出家」と佐渡裕
「ジョークも色っぽいこともくだらないことも一緒にやっていけるニースさんは、本当に素晴らしい演出家」と佐渡裕

そして今回、2013年に続き、2回目となる県内ツアーを開催。本公演として「兵庫県立芸術文化センター」にくわえ、「姫路市文化センター」「篠山市立たんば田園交響ホール」の3会場で、計10公演を上演する。佐渡は「前回の県内ツアーで忘れられないのが、作品のフィナーレの曲を演奏しているときに自然と客席から手拍子が起こったんですね。オペラ公演で手拍子が起こるって言うことはなかなか珍しいことで、芸術文化センターのオペラが自分たちの街で聴けるという喜びの表れだと思うんですが、そんなことが今回もまた起こるような気がします。我々も舞台を作る幸せをお客様からいただけたように思いますので、今回もそういう舞台を作れたらなと」と意気込みを見せた。チケットは篠山公演が2月25日、西宮公演が2月26日、姫路公演が3月2日に発売される。

「人間関係や感情などをお客様に伝える役なので、歌う分量が非常に多い」と、スザンナ役について説明する中村恵理
英国ロイヤル・オペラ在籍時にネトレプコの代役を見事に務め、世界の舞台に躍り出た中村恵理が、スザンナ役で佐渡オペラに初めて出演。「大切なキャリアの節々に関わっている作品に、地元関西で出演できること、本当にご縁があるんだろうなと感慨深く思う」と語った

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017『フィガロの結婚』

全4幕/イタリア語上演・日本語字幕付き/新制作
指揮:佐渡裕
演出:デヴィッド・ニース
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ
原作:カロン・ド・ボーマルシェ

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017『フィガロの結婚』

期間:2017年7月14日(金)〜23日(日)・全8公演各日14:00〜
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール(西宮市高松町2-22)
料金:A席12000円、B席9000円、C席7000円、D席5000円、E席3000円
※チケット発売は2/26〜
電話:0798-68-0255

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017『フィガロの結婚』

日時:2017年7月26日(水)・18:00〜
会場:姫路市文化センター 大ホール(姫路市西延末426-1)
料金:S席9000円、A席7000円、B席5000円(高校生以下は各半額)
※チケット発売は3/2〜
電話:079-298-8015

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017『フィガロの結婚』

日時:2017年7月29日(土)・14:00〜
会場:篠山市立たんば田園交響ホール(篠山市北新町41)
料金:一般8000円、高校生以下3000円
※チケット発売は2/25〜
電話:079-552-3600

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