高校生らが奮闘、大阪で家づくり体験

2017.2.8 18:00

木材を組む高校生たち。家づくりのプロから木造住宅の基本を学んでいく(5日・東大阪市)

(写真3枚)

大阪府が次世代のものづくり人材育成プログラムの一環として、2月5日に高校生向けの無料イベント『プロから学ぶ 家づくりワークショップ』が「東大阪高等職業技術専門校」(東大阪市菱江)で開催された。

高校生を対象にした「ものづくり」プログラム策定事業は、ものづくりを職業とする大人との出会いを通じて、その感性や職業観を学び、職業選択の幅を広げてもらうことを目的としている。今回のワークショップでは、高校生が現場監督と大工、塗装職人から直接、家づくりを学び木造の「小さな家」を作るというもの。

釘打ちに悪戦苦闘する高校生、プロの指導により次第にうまくなっていった(5日・東大阪市)
釘打ちに悪戦苦闘する高校生、プロの指導により次第にうまくなっていった(5日・東大阪市)

今回参加した高校生は12名。最初は少し戸惑いながら指示されるままだったが、床材を釘で打ち付ける作業から空気が一変。全員が釘をうまく打てない。どうしたらうまく打てるのか?プロの手元に真剣な眼差しを向けるように。家の設計をおこなった大阪の工務店「大成」の永藤さんは、「高校生たちに釘打ちをしてもらいたかった」と、床・内壁・外壁に釘を打つ場所をあえて多く用意。結果、リズムよく釘を打てるようになり、家はどんどん組み上がっていった。

立派に完成した2棟の家の前で、プロと一緒に笑顔の記念撮影(5日・東大阪市)
立派に完成した2棟の家の前で、プロと一緒に笑顔の記念撮影(5日・東大阪市)

小屋が完成したあと、振り返りワークショップもおこわれ、高校生たちはこの日の作業で感じた事を何枚も付箋に書き出し、「もっと大きな建物を作ってみたい」「棚を作ってみたい」「設計もしてみたい」と、プロから直接学んだことでよりものづくりに興味を持ったようだった。後日、完成品は大阪府内の福祉施設に納品されるという。

取材・文・写真/大田浩子

『プロから学ぶ 家づくりワークショップ』

日時:2017年2月5日(日)
会場:府立東大阪高等職業技術専門校(東大阪市菱江6-9-10)

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