升毅が回想、マザー時代の関西小劇場

2017.2.13 07:00

近鉄アート館は「おもちゃ箱みたいな、びっくり箱みたいな、いろんなことができるスペースというのが貴重でありがたかった。なくなったときのショックたるや・・・。再開は本当にうれしかった」と升毅

(写真2枚)

NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロイン・あさの父を好演し、現在はドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ)に出演する俳優・升毅。以前は関西を中心に活動していた彼が、3年ぶりに大阪・天王寺の劇場「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)の舞台に立つ。同会場で会見がおこなわれ、劇団で活動していた当時を振り返った。

2001年に一時閉館し、2014年に超高層ビル「あべのハルカス」のオープンと同時に同ビル内に再オープンした「近鉄アート館」。その3周年記念の祭典に参加する升は、「もともとマザー(劇団MOTHER)と言う劇団をやってまして、その時代にずっとアート館をホームグラウンドで公演をしておりました。なので、僕にはとっても思い入れのある場所」と話す。

以前よりステージが三方囲みの劇場だったことから「その面白さに乗っかって、ステージも客席にして、ここでは四方囲みでしかやってなかったんですね。それがうちの劇団のひとつの形になったので、ここの劇場がなければマザーという劇団の特色は半減してたくらい。当時は、扇町ミュージアムスクエア(大阪市北区/2003年閉館)にまず立つこと、次は近鉄小劇場(大阪市天王寺区/2004年閉館)だったり、近鉄アート館だったりと常に目標を持ってお芝居を続けていた」と当時を懐かしんだ。

今回の祭典は「脈絡のない、おもしろい取り合わせな8日間。こんだけいろんなものがあるってないと思う」と升(前列真ん中)
今回の祭典は「脈絡のない、おもしろい取り合わせな8日間。こんだけいろんなものがあるってないと思う」と升(前列真ん中)

「ここは残ってる。関西の小劇場だけでなく、いろんな方面の方たちが使って、もっと大阪の文化が盛り上がってくれる拠点になれば」と大阪への強い想いも話した升。本公演は「それぞれが何かをやるというコンセプトで、松尾貴史、後藤ひろひと、コング桑田とクセのあるおじさんたちを集めました」と口の達者な男たちが、宝塚OGを交えたトークと歌で魅せるステージ。升は「月影瞳さん、初嶺麿代さんと3人で朗読、コメディ、歌ネタみたいなことをやりたい」と話すが、ほかの男3人が何をするかは未知数だ。上演は3月8日・19時から。チケットは前売5000円、各プレイガイドで発売中。

『VIVA! ミュージックアート館 2017』  升毅 presents 『The Talking Music Show!』〜しゃべって歌うおかしな男と女たちの宴〜

出演:升毅、松尾貴史、後藤ひろひと、コング桑田、月影瞳、初嶺麿代

日時:2017年3月8日(水)・19:00〜
会場:近鉄アート館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)
料金:前売5000円、当日5500円(全席指定)
※未就学児入場不可
電話:06-6622-8802

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