中川&飯豊で実写映画化「きょうのキラ君」

2017.2.24 18:00
(写真3枚)

「大志君って、フリーWi-Fiみたい」(飯豊まりえ)

──そのあたり、飯豊さん演じるニノに助けられた部分も大きいんじゃないですか?

中川「あります。まりえちゃん自身も、そりゃ大変だっただろうし、辛いこともあっただろうけど、そういうのは一切現場では見せず、どんなときもいつも笑っていて、本当にニノのように現場にいてくれて。映画を撮ってた期間、ぶれずにニノでいてくれたので、すごく安心してお芝居できました」

飯豊「えぇ〜、そんなことしましたっけ(笑)。私はどちらかというと、(中川が)悩んでるときはそっとしておこうって。もともと仲がいいので、あえて距離感を取っていた部分もあって。私はおしゃべりが好きなので、現場でも話したかったけど、今回は恋人役だったので、逆に距離を取ってましたね、ある意味。そういうところは確かに気にしてました」

──相手役が中川さんで助かった部分もありました?

飯豊「すっごい助けられました。デートのシーンなんて、台本はありますけど、基本は自由演技だったので、テンションの持っていき方とかすごく救われました。あと、私は長い説明セリフがあったんですけど、間違っても怒らないし(笑)」

中川「怒らないよ(笑)」

飯豊「やっぱり大志君がいるだけで、みんな和みますね。歩くWi-Fiみたいな。車に乗ってるときに思ったんです、『大志君って、フリーWi-Fiみたいだなぁ』て(笑)」

──Wi-Fi?

中川「なんか、Wi-Fiが通っているところって、うれしいじゃないですか。安心感があって。誰がWi-Fiや!」

飯豊「ハハハ(笑)。現場にいるみんなが好きですからね、中川大志君のこと」

中川「違う、違う、違う! 平和が好きなんです。現場がトゲトゲした雰囲気になるのがイヤなんで、僕はなるべく楽しくというか。今回は同世代ばかりだし、芝居以外のところでもみんなを引っ張っていきたいというか、盛り上げたいと思っていたんですけど・・・正直、全然余裕がなくて。だから、一生懸命お芝居をして、そこでみんなを引っ張っていくしかないなと思って。スタッフさんにも、まりえちゃんらにもすごく助けてもらいました」

『きょうのキラ君』で主人公・キラ役の中川大志と、ヒロイン・ニノを演じた飯豊まりえ
『きょうのキラ君』で主人公・キラ役の中川大志と、ヒロイン・ニノを演じた飯豊まりえ

──飯豊さんらはそれもちゃんと見てますよね。

飯豊「はい!お芝居、すごい良かったです。それで引っ張ってもらいました」

──今回、キラが教室のカーテンのなかにニノを引き入れてキスする「カーテンの刑」というシーンもありましたが、おふたりにとって印象に残っているシーンはなんですか?

飯豊「私は、キラ君に『すげえじゃん、お前』って言われるシーンですね。2人の恋が始まる前の、あの雰囲気が良かった。そこがキュンとする感じでした。ああいう初恋シチュエーションは憧れです」

中川「僕はすごく頭にも残ってるし、体でも覚えているのが、ニノに初めて想いを伝えた誕生日会の後のシーンです。あのシーンはすごく寒くて、過酷な状況だったんですけど、初めてキラが自分の弱さを他人に見せるシーンで。あそこから2人の物語が始まるので」

──あそこからキラが変わりますよね。

中川「自分にとっても大事な、印象に残っているシーンで。裸にもなったし、寒かったですね(笑)。ちょうど1年前の今頃で、めちゃくちゃ寒かったんですよ」

──個人的に印象的だったのが、予告編でもあった・・・。

飯豊「あっ、『チュー、していいっすか?』ですか?」

──あのシーンの、飯豊さんの中川さんへの寄り方がすごく可愛くて。

飯豊「あぁ。あそこのシーン、いいですよねぇ」

中川「そうそう。あの後、キラがいなくなって、3人が取り残されるシーンも好きなんですよ。自分が出てないんですけど、ニノが『逃げるなら今だよ』って言われて」

飯豊「あそこはホントにきつかった(苦笑)、天国に一番近い恋でしたね」

中川「僕はあのシーンが一番かもしれないですね」

──なるほど。今回、少女コミックが原作だけに、高校生や中学生の方が一番観客としては多いと思うんですが、大人が観てもなんかこう、キュンとなるような映画でした。おふたりがキラとニノを演じたのが、すごく大きかったと思います。

飯豊「わぁ、うれしい!それが一番うれしい!」

中川「うれしいよね。守りたくなる、応援したくなるような2人を演じられて。良かったです。ぜひ大人の方にも観てもらいたいです!」

映画『きょうのキラ君』

2017年2月25日(土)公開
監督:川村泰祐
出演:中川大志、飯豊まりえ、葉山奨之、平 祐奈、三浦理恵子、安田 顕、ほか
配給:ショウゲート
TOHOシネマズ梅田ほかで上映
© 2017「きょうのキラ君」製作委員会

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