野村周平「失礼でしょ!主演やで、俺」

2017.3.3 21:30

映画『サクラダリセット』前編の先行上映会に登場した監督とキャストたち(3日・大阪市内)

(写真5枚)

住人の半数が特別な能力を持つ街「咲良田」を舞台にした河野裕の青春ミステリー小説を、野村周平と黒島結菜のW主演で実写映画化した『サクラダリセット』。その前篇の先行上映会が3日、大阪市内でおこなわれ、主演の2人のほか、平祐奈、深川栄洋監督が登壇。舞台挨拶をおこなった。

野村が演じたのは、「記憶保持」の能力をもつ男子高生・浅井ケイ。伏線に次ぐ伏線の物語を進める主人公で、これまでの元気いっぱいのキャラクターとは一線を画している。そんな野村について、深川監督は「(主人公の)浅井ケイはすごく知的なんで、それが崩れないかなと心配しております」と吐露。すかさず野村は、「失礼でしょ。おかしいでしょ!主演やで、俺。なのにアホみたいな言い方されてさ。なんやねん!」と返すと、監督は「そんな野村周平も好きだと思うんですけど、この映画(の野村)も気に入っていただけたんじゃないかな」と返答。すると野村は、「まあ、そういう風になるよね(笑)」とご満悦の表情に。

深川監督の評価に、腑に落ちない表情を浮かべる野村周平。それを見つめる黒島結菜(3日・大阪市内)
深川監督の評価に、腑に落ちない表情を浮かべる野村周平。それを見つめる黒島結菜(3日・大阪市内)

また深川監督は野村について、「こんなに近すぎる俳優さんは初めて。12年間くらい監督をやってますけど、僕のひざの上に乗ってくるんですよ。後ろ向きじゃなくて、前向きに。で、『監督、なにやってるの?』と。次のシーンのこと考えてるんだよ。『へえ。監督、なにやってるの?』って」と、撮影中のエピソードを披露。そして、「こうやって距離感を縮めながら、僕が考えていることを探ろうとしてるんだろうなと。そういう役者さんって、なかなかいないから面白かった」と、座長として現場の雰囲気を盛り上げつつ、10代の出演者が多いなか、監督の意向を推し量ろうとする野村の姿勢について、感心しながら賞賛した。映画は前編が3月25日から公開される。

映画『サクラダリセット 前篇』

2017年3月25日(土)公開
監督:深川栄洋
出演:野村周平、黒島結菜、平祐奈、ほか
配給:ショウゲート
TOHOシネマズ 梅田ほかで上映
© 2017 映画「サクラダリセット」製作委員会

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